今年最後のオペラ鑑賞は福生市民会館の「こうもり」(12月28日)。
ポスターを某駅で見掛けて、「えっ! なにこれすごい豪華キャスト!」と釘付けになり、年末の忙しい時期ではありましたが、やりくりして行きました。
以前ブログに書いた二期会「こうもり」の時、アイゼンシュタイン役だった又吉秀樹さんプロデュース(公演監督、台本、フロッシュ役)公演。
面白くないわけがない。
しかもロザリンデの田崎尚美さん、アイゼンシュタインの大沼徹さんをはじめとして、又吉さんが公演の最初に言っていましたが、まさに日本を代表する歌手の方々。
ファルケが大川博さん、フランクが三戸大久さん、オルロフスキーが五歳の谷利春瑠ちゃんと吉田連さん、アルフレードが中島康晴さん、アデーレが肥沼諒子さん、イダが高橋広奈さん、ブリントが高橋淳さん、演出は吉野良祐さん。
オーケストラはなく、河原忠之さんのピアノ伴奏。声楽伴奏と言ったらこの方です! まさに大活躍でした!
オーケストラでないから低料金だったのもありがたい。
また、日本語上演だったので、字幕を付ける必要もない。
合唱は「又吉秀樹のこうもり合唱団」ということで、おそらく地元のアマチュアの方々でしょう(熟女中心)。
合唱団が第2幕で合唱を披露しましたが、私も合唱で歌ったことのある「怪獣のバラード」! 懐かしかった~。
また青梅の少年少女合唱団(正式名称はわかりません)の歌もあり・・・。
市民オペラならではのみんな楽しめるとってもいいステージでした。
セリフにも地元ネタがちりばめられていました。
ヒロイン・田崎さん、普段役柄的に重めの役が多く、私もいろんな役を観てきましたが、ロザリンデ、とても楽しんでいる感じでした(胸がポロリしちゃわないかドキドキした)。
そしてアイゼンシュタインの大沼さん、普段ワーグナー作品とか、シリアスな役が多い方ですが、これまでも明るいキャラクター、演技派のところが垣間見られていました。水を得た魚のようにイキイキして見えました♪
怪獣のバラードを合唱団にまぎれるように歌っていたのも良かった。
中島さん、通常のアルフレード以上に多くの歌を歌い、まるでリサイタルのようでした♪
三戸さんはオペラ歌手らしい風貌の方ですが、このフランク役もピッタリ!
アデーレの肥沼さん、小柄で躍りながら歌う姿は、「ブギウギ」のスズ子を思い出させました。歌も演技も「確か」でした♪
ブリントの高橋さん、このキャスティングも豪華! と思ったら、福生在住なのですね!
イダの高橋さんも、これから活躍の場を広げそうな方。
又吉さんは公演監督、フロッシュ役で盛り上げ、そして又吉さんと同じ「それいけ! クラシック」のメンバー、ファルケの大川さん、オルロフスキーの吉田さんも大活躍!
Youtubeで今回の公演、配信してくれるかしら。
そして「本物の」オルロフスキー、春瑠ちゃんも熱演! お歌も聴きたかったのなあ。
シンプルな装置とプロジェクションマッピングでうまく舞台を表現。吉野さんの演出も王道かつ初心者にもわかりやすく、それぞれのキャラクターを生かしたもので楽しかった。どこまでが演出? と思うところも多々ありましたが。
そして以前書いたように、私はオペレッタは日本語上演希望派。
https://blog.goo.ne.jp/aokohime/e/f4a221ba8a940fcb869b412c6d491153
こちらのタイトルに使った「憂い悩みすべて忘れて・・・」の歌詞を聴いて、「そう、これよ!」と思いました。
福生市民オペラ第一弾ということですが、こういう公演によって、オペラの裾野が広がると思うので、これからも注目しています。
第二弾以降も都合が合えば観に行きたいです。
ちなみに、私は多摩地区の高校出身なので、福生市民会館は高校生の時、合唱祭でステージに立ったこともあり、隣の球場には野球部の応援に行った思い出の地。
うん十年ぶりに行ったけど、いやー懐かしかった。