「コンヴィチュニーの影のない女」について簡単に。
楽曲切り刻み、3幕カットで物議を醸しています。
初日(10/24)鑑賞。久しぶりにあれだけのブーを聞いた。怒号が飛び交ったのを聞いたは初めてかも。
「拍手なんかするな」
「金返せ」
終演後私がすぐに手を叩かなかったのは、一部の人に煽られて、ではなく、もう一場面、どんでん返し的なものがあるのでは? と待ってしまったから。
拍手するかししないかは個人の自由ですが。
「金返せ」は、ひょっとしたらクラファンで入場料以上のお金を出していた人だったのかも? それなら「金返せ」と言う権利はあるかも、とは思いました。
シュトラウスの作品を使った舞台作品、と思えば、有り。原曲を使ってよく作り込まれていて、言いたかったこともわからなくはない。 一つのステージとして見応えがあり、面白かったと言えます。
ただ個人的には、もっとスカっと後味のいいものだったら良かったのに、と思いました。
ブーイングを聞くことは過去にもありましたが、記憶に新しいのは、新国立劇場の「フィデリオ」。
が、こちらでも書きましたが、私はカタリーナの「フィデリオ」は好きだった。
https://blog.goo.ne.jp/aokohime/e/a60a535af9c8cf93121faefc3e7db9de
今回のは、好きとは言えないかな。また観たいかって言うと微妙。
別キャストの公演は観たかったのですが、スケジュール的に無理でした。コンヴィチュニー氏のアフタートークも聴きたかったですが。
アレホ・ペレス指揮の東響の演奏と歌手の皆さんは素晴らしかった。
特に皇后(お嬢)の富平さん、とにかくきれいだし声も優しい美声で熱演。皇帝・伊藤さんは着実にキャリア積んでますね! 今後も楽しみ。藤井さんの乳母も凄かった。バラクの大沼さんはやっぱりうまい。その妻・板波さんの存在感!
フルに、普通に聴きたかったという気持ちはあります。このキャストで第3幕聴きたかったなあ、と。後日演奏会形式で公演してくれないかな。