アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

赤穂事件 淀屋の繁栄

2023-01-20 11:07:01 | 漫画
淀屋(よどや)とは、江戸時代の大坂で繁栄を極めた豪商であり、総資産は約20億両(現在の貨幣価値に換算すると約200兆円)。全国の米相場の基準となる米市を設立し、大坂が「天下の台所」と呼ばれる商都へ発展することに大きく寄与した。

宝永2年(1705年)、五代目の淀屋廣當が22歳の時に幕府の命により闕所処分となった。廣當の通称である「淀屋辰五郎の闕所処分」として有名である。

闕所時に没収された財産は、金12万両、銀12万5000貫(小判に換算して約214万両)、北浜の家屋1万坪と土地2万坪、その他材木、船舶、多数の美術工芸品などという記録が有る。また諸大名へ貸し付けていた金額は銀1億貫(膨大に膨れ上がった利子によるものであるが、現代の金額に換算しておよそ100兆円)にも上った。

闕所の公式な理由は「町人の分限を超え、贅沢な生活が目に余る」というものだった。しかし諸大名に対する莫大な金額の貸し付けが本当の理由であろうとされている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 淀屋は大坂で繁栄を極めた豪商ですが、富は大坂に留まらず、幕府もまた淀屋から多くの資金を寄進されていた。これは、寺社仏閣への寄付として、商人が幕府に納める年貢のようなものであった。
 従って、淀屋は大坂の財政を支えるだけではなく、幕府も又、淀屋より大きな恩恵を受けていた筈なのだ。

 淀屋の総資産が約20億両あるとする換算からすれば、淀屋の寄進が少なすぎると考えた幕府は寄進を増やすように淀屋に要請したことは容易に推察できる。
 しかし、淀屋の総資産の殆どは先物の米切手で取引されている膨れ上がった債務であり、その債務は大名が借り受けた借款であった。この借款が約20億両に膨れ上がっていたのだ。

 幕府は、淀屋には約20億両もの資産があるに違いないと思い込み、淀屋から資産を没収すれば幕府の財政難は解決する筈だと考えた。
 しかし、淀屋を闕所処分にして資産を没収してみれば、上記のごとく大した実物資産がないことが分かったのだ。

 淀屋の闕所処分により、大阪の市場が大混乱になった筈なのだが、其の事は禁句であったのか
この混乱の記録が見当たらない。幕府にとって不利な情報は、徹底的に破り捨てられたのではないのか。

 赤穂事件においても同様に、江戸市中での落書き等、赤穂を支持するような市民の声は、揉み消されていたのだ。もしも、赤穂が籠城して幕府に対して徹底抗戦していたら、幕府の不作に抗議する者が立ち上がり、内戦となっていたかもしれません。

 大石が踏みとどまってくれたおかげで、戦国の世が回避されたのかもしれません。
コメント
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