ビッグバン宇宙の始まりが無である理由は、その概念が量子力学に基づいているからであり、標準モデルと大きな結び付けがあるためだと言える。
無から有限が生み出されるのは非常識であるが、量子力学では有り得るのだと主張している。
ビッグバン宇宙で多くの人が不思議に思う事として次の疑問がある。
ビッグバンが起こった地点は何処なのか? 地球と、ビッグバンが起こった地点との位置関係は如何なっているのか?
解答例としては、ビッグバンの前には宇宙も空間も時間も存在しない無であったと・・・。だから、ビッグバンが起こった場所は宇宙の全てであると・・・・。時空間が強烈に膨張を始めたのがビッグバンなのだと・・・・。
この答えを聞いて、また多くの人が不思議に思い、次の疑問を投げかける。
ビッグバンの前は空間がないと聞きましたが、それは想像し難い不思議な事です?一体全体として、無とは何ですか?
すると、回答者が現れて優しく諭すのです。不思議な事ですが、それが事実なんです。
そして、多くの人は、可笑しな事もあるものだと思いながらも、深く考えるのを止めてしまうのでしょう。無とは何なのか?時間も空間も存在しない世界とは如何なるものか?こんな可笑しな事もあるものなのか?
量子力学から言える事としては、無から生み出されるエネルギーは有限ではなくて、無限大であると考える必要がある。もしも、宇宙が一点の無から生じたのであれば、宇宙は有限ではなく無限の大きさをもっている筈なのだ。すると、また不思議な事になっている。無であった筈の宇宙が生まれた瞬間に無限大に膨らんでしまったのだ。
そこで、時間という概念が生まれて来る。宇宙は生まれた瞬間には無限大のエネルギーをもっているが一瞬でそのエネルギーが解放されるのではなく、少しづつ時間をかけて解法されるのだと・・・
この不思議な疑問を考える前に少し整理しなければならない。
空間が無い、時間が無い、そして、真空状態、この違いは如何なるものなのか?
空間や時間が無い世界と、真空状態には大きな違いがある。真空とは何もない空間ではなく、量子的揺らぎによって一時的にエネルギーが生み出されている状態である。真空と無の違いを認識することで本当の無の概念を理解できるのだと思う。無とは、量子揺らぎも存在しないから無であるのだと・・・・
無は、真空ではないのだから、無に量子的な揺らぎも存在しないと考えるのは自然な事だと思う。すると、無から無限大のエネルギーを生み出すことも意味はなくなる。やはり、無から有限を取り出す方法に量子力学を使うことはできない。
なにやら、空間と時間、そして、エネルギーは密接に関わっているのではないかと思われてくる。ハイパー リバーサル宇宙 では、陽子の質量は絶対時間に従って増大する。そして、oldビッグス粒子は過去のビッグス粒子が成長した巨大エネルギー体であると考える。
今は小さなビックズ粒子ではあるが、絶対時間はヒッグス粒子を成長させる。成長は次の宇宙に繋がっており、未来空間は増大するのだが、旧空間は収縮するように見えて来る。
これは、絶対時間による影響である。微細構造定数が減少すれば原子の大きさは大きくなるのだから、宇宙の大きさに比べて相対的に大きくなった原子を基準にすれば、旧宇宙は収縮するように見えるのである。
ハイパー リバーサル宇宙 に於いては、新宇宙は膨張しており、旧宇宙は収縮しているのだ。