共変基底の成分ベクトルは反変的,反変基底の成分ベクトルは共変的になる。計量テンソルは一般相対論の基礎であり、その成分ベクトルは必要に応じて任意に設定される。
小学校の算数のテストで、1+1= の答えに-2 を書き入れる生徒に先生が訪ねた、この答えは間違っているが何でマイナスをいれたのか?
すると、生徒は、「共変基底の成分ベクトルは反変的,反変基底の成分ベクトルは共変的になるから符号が入れ替わる筈だよ」 と応じた。
先生は、計量テンソルの話をして説明したが、生徒は珍紛漢紛になってしまった。
数学的宇宙を別に用意する必要性は、数学のルールにも一因がある。一つの数宇宙で基本ルールが勝手に変更されていては、数学自体 意味を失い、説得力の無い出鱈目な学問になってしまう。
対称性の問題として、1+1=2 -1-1=-2、であれば納得できるが、「共変基底の成分ベクトルが共変的,反変基底の成分ベクトルが反変的になる」と、いきなり言ってはならないのだ。
これは、数学の基本ルールであり、このような考えを持つことすら許されない。
この基本ルールを破るような超対称性が、ハイパー リバーサル宇宙には存在している。この対称性が、一般的に呼ばれているような超対称性ではない事は明らかである。一般常識は、数学のルールを厳密に守ることから始まり、数宇宙が一つである事を前提に構築されており、👆のような特殊な超対称性は存在しない。
宇宙際タイヒミューラー理論は、この様な数学の有り方に風穴をあけている。重力を含んだ超対称性には、別宇宙を説明するための、数学的な別宇宙を使った計算が必要になる。