アプリコット プリンセス

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相対性理論の不都合な真実⑻

2023-11-19 09:39:32 | 理論物理学 素粒子


 👆は、弦理論における光とマクロの物質世界を表すイメージになっている。本来、弦理論には相対論的な整合性がないので、マクロの物質世界は弦理論空間から相対論的に切り離されている。

 通常であれば、弦理論は一般化されて超弦理論に取り込まれていると考えるのだが、数学的に交換関係のみ採用した弦理論はマクロ的であり、超弦理論の場合は、反交換関係を取り入れたことで相対論的整合性を得る代わりミクロ的な世界に対応している。数学的反交換関係を取り入れれば、マクロの物理に反することになり、物性物理では真面な計算はできない。

 即ち、弦理論はマクロの世界観を弦によって再現していることになる。但し、この場合には弦理論としての物理的有効性は限られており、古典的な物理法則と同じような物性物理を表すことになり、近代素粒子物理とは完全に乖離する。

 このことは、弦理論と超弦理論の関係性がマクロとミクロに明確に分かれている事を意味しており、弦理論は現実的で古典的なマクロ世界を表し、超弦理論は非現実的で相対的なミクロ世界に対応していると考える必要がある。そして、共に、別々の存在意味を持っている。

 弦理論の特徴は、相対論的な整合性がないことであるが、解釈を変えれば共変性が偏っていると言い換えることも可能であり、其の事は、逆に、マクロの物理が現実と乖離することなく説明できる事を意味している。

 弦理論もアフィン空間を舞台にして共変性が成り立つことを前提に構築されており、弦理論 其の物には相対論的な整合性がある。

  では、どこに整合性が無いのであろうか?

 弦理論は、アフィン空間を舞台にして共変性が成り立つことを前提に構築されており、偏った共変性があれば理論の枠組みから排除されてしまう。

 この偏った共変性を持っているのが、マクロ的なフェルミオンとなっているのだ。但し、マクロ的なフェルミオンにはクォークは含まれない。クォークを含む場合には、必ず、外部空間にある陽子や中性子がマクロ的な粒子になっている。

 弦理論は、アフィン空間を舞台にして共変性が成り立つことを前提に構築されており、マクロ粒子以外では光粒子に共変性が成り立っている。これは、弦理論に於ける光の弦が光的な境界面に付いているからで、ヌル面に於ける共変性には整合性がある。

 即ち、弦理論を一般化して相対論的な整合性を整えれば、フェルミオンの存在は否定される事を意味する。言い換えれば、電子や陽子が存在するためには共変性が偏っている必要があるのだ。