アプリコット プリンセス

チューリップ城には
とてもチャーミングなアプリコット姫がおりました

赤穂事件 幕府代官石原新左衛門

2023-01-26 11:03:50 | 漫画

      赤穂事件 幕府代官石原新左衛門



大石内蔵助
「藩政残務処理に留まらず
石垣の修理から火消しまで
御足労賜り感謝申し上げる」

石原 正氏(幕府代官)
「いやいや」
「浅野殿は五万石と聞いておったが
拾万石の大名に匹敵する資産を蓄えておられた」
「幕府も満足で御座ろう」

大石内蔵助
「これで、幕府には壱万両の資金が入りました」
「何卒、浅野赤穂の再興をお願いしたい」

石原 正氏
「浅野殿の再興要請は目付が心得て御座る」

大石内蔵助
「代官殿にも御縋りしたく
重ね重ねお願い申し上げる」

石原 正氏
「壱万両もの資産を納めたのじゃから
幕府からも恩義が御座ろう」
「目付も働き掛けて下さる」

大石内蔵助
「今一つ、お願いしたき事が御座います」

石原 正氏
「ああァ・・」
「関所手形や仮宿証文の支給じゃな」
「・・・・」

大石内蔵助
「何卒、お願い申し上げる」

石原 正氏
「城の石垣が領民に壊された」
「城の堀では子供が魚釣りをしている」
「町には不審火が絶えない」
「・・・・」
「浅野殿の統治下では如何であった?」

大石内蔵助
「浅野の支配下では
左様な事は一切御座いませんでした」

石原 正氏
「城受取の立場上
斯様な事が頻発するのは好ましくない」
「如何したものか?」

大石内蔵助
「やはり、我らに温情ある沙汰が必用かと・・」
「領民は浅野赤穂を支持しているのでは御座らぬか・・」
「領民の怒りが幕府に向かっております」

石原 正氏
「左様じゃ」

大石内蔵助
「せめて、
関所手形や仮宿証文の支給だけでもお願いしたい」

石原 正氏
「吉良邸を襲うのか?」

大石内蔵助
「とんでも御座いません」
「江戸には、浅野大学様がおられます」
「赤穂再興の為には
大学様を立てて
御家を立て直す必要が御座います」
「我らは、江戸にも用事が御座る」

石原 正氏
「そうよのォ」
「よし」
「壱万両の労をねぎらい
儂の名で関所手形と仮宿証文の支給をする」
「今までご苦労であった」

大石内蔵助
「有難き幸せに御座います」

石原 正氏
「いやいや」
「無事に残務整理が終わった
なによりじゃ」
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赤穂事件 近衛家の勃興

2023-01-25 10:02:17 | 漫画

        赤穂事件 近衛家の勃興



近衛 基熈(公卿 近衛家21代当主)
「吉良が襲われたそうじゃぞ」
「可笑しき事よ」

近衛 家熙(基熈の長子)
「今回の饗応は楽しき余興を用意しており
上皇、天皇を招き
盛大なる催しとの事でありましたな」
「やはり、断って正解でした」

近衛 基熈
「将軍綱吉は御犬遊びを用意していたそうだ」
「吉良を襲った浅野長矩は犬になってワンワンと泣く」
「されを、皆々で笑って可笑しがる遊び」
「吉良は、長矩が子供の頃から躾けていたとの事よ」

近衛 家熙
「卑しき者共の馬鹿げた遊びに
上皇、天皇を下向させようとは
吉良め、自業自得よ」

近衛 基熈
「将軍綱吉はあれから大奥に引き籠り
雷に怯えているそうだぞ」
「家熙の自然科学が役立ちそうだな」

近衛 家熙
「綱吉は迷信を信じて呪術に嵌っております」
「綱吉が信じている呪術師は
迷信を信じ込ませて金を儲けている」
「幕府の蔵は空になったとか」

近衛 基熈
「しかし、桂昌院を従一位叙任させる為に
一国に相当する金銀を用意するとは
何でも、一万両をもって
御買い上げだとよ」

近衛 家熙
「それを、親孝行と申しておる」

近衛 基熈
「それがな」
「桂昌院は綱吉に愛想を尽かして
三の丸に引き籠っておるそうだぞ」

近衛 家熙
「あっははは」
「親子揃って引き籠りとは
情けない」

近衛 基熈
「ところで、雷とは何かな?」

近衛 家熙
「雷鳴と稲妻とは同時に発生します(実際は雷鳴は遅れる)
そして、距離に比して雷鳴が後れる事を知りました」
「自然科学は西洋の学問です」

近衛 基熈
「むっふふ」
「綱吉は学問好きとの事であったが
自然科学を知らんようだな」
「迷信を怖がり
引き籠りとは情けない」

近衛 家熙
「生類憐みの令は
迷信を信じて発令されたもの」
「仁などと申しておりますが
あの者に、
他人に対する親愛の情、優しさなど御座いません」

近衛 基熈
「んんぅ」
「浅野長矩は即日切腹になったそうだよ」

近衛 家熙
「武人とは野蛮な者ですな」

近衛 基熈
「実はな、最近
将軍のお頭が、おかしくなっていると聞いたぞ」

近衛 家熙
「 特定の行為、思考から離れられず、
生活に支障をきたす病気。 過剰な不安感は
精神の病気ですよ」
「西洋の知識に御座います」

近衛 基熈
「将軍が、まともな政が出来ぬのであれば
我ら公卿が代わりになれば如何かと思うぞ」

近衛 家熙
「あっははは」
「良き機会に御座います」
「馬鹿な幕府は
朝廷に多額の資金を納めておる」
「朝廷は少しずつ力を蓄え
幕府は大きく衰退する」
「将軍の権力は失われていく事になります」

近衛 基熈
「其方の知識をもって
馬鹿げた迷信を打ち砕けるかな」

近衛 家熙
「打ち砕けますとも」
「これからは、公卿の天下に御座います」

近衛 基熈
「よし」
「これより、幕府に秘密工作だ」

近衛 家熙
「いよいよですな」
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赤穂事件 大石一族 富田直貞

2023-01-24 08:44:59 | 漫画

      赤穂事件 大石一族 富田直貞

大石良勝
  │
奥村具知 ー 良欽
  │     |   
富田直貞   良昭  
        |
       良雄
 


 前田 正甫(越中富山藩の第2代藩主)
天和元年(1681年)には越後騒動による越後高田藩主・松平光長改易の際の高田城受け取り役を務めている。奥村家に対して、討ち入り話を記録させる。

 奥村具知(大石良勝の三男)
富山藩前田家の重臣家奥村家の養子に入る。富山藩では800石を支給され、家老職をつとめた。

 富田直貞(奥村具知の三男)
富山藩の家老職の富田家の養子になる。富田家(6500石)

 大石一族は 東北から 越中 讃岐にかけて広く仕官している。また、富田直貞には、公家近衛家の諸大夫として近衛家に仕えた進藤長定(公家近衛家の諸大夫)の室(姉)と妹に進藤俊順(赤穂藩士。進藤俊式の父)の室がいる。

 大石内蔵助は、備中松山藩の水谷家が改易になったのを受けて、その居城である松山城の城請取の際して松山城に在番している。そして、前田 正甫(越中富山藩の第2代藩主)は越後騒動による越後高田藩主・松平光長改易の際の高田城受け取り役を務めている。

 短い間に大名家の改易が重なっているが、どれも皆、些細な事に因縁を付けて許される事なく裁断されている。改易は将軍家光の頃に多く見られた。その頃は、まだ権力基盤が確立されたばかりで不安定要素があったが、今は盤石な統治が為されており、あえて改易をする意味はないと思われる。ただ、改易の理由が大名家の資産没収が目的であれば幕府にとっては意味があったと言える訳で、豊かな大名は資産を刈り取られる運命となる。

 前田 正甫(越中富山藩の第2代藩主)も又、幕府の脅威を身近に感じていた。

正甫は新田開発や治水工事を行って生産力を向上させることはもちろん、自領の低い農業生産力に頼るだけではない、その他の殖産興業に努めることで、藩財政を豊かにしようとした。但馬からタタラ技術を導入して製鉄業を創始し、産業奨励などにも積極的に行なった。また、正甫は病弱であったとされ、ゆえに薬学に興味を持ち、(史料的な裏付けは無いが)江戸城腹痛事件で名をあげたとされる富山の反魂丹などの製薬業を奨励して諸国に広め、越中売薬の基礎を作った。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 しかし、散財により財政は豊かではなかったのだ。

城下の神通川沿いの一帯地域を御用屋敷地として、ここに東海道五十三次や琵琶湖および近江八景を写した大庭園を造った。庭園には人口の築山を作りこれを「富士山」(富士塚)とし、庭園からつながる神通川での舟遊び用の船を建造した。現在この屋敷の痕跡は残らない。富士山築山は、現在の磯部町、鹿島町、鉄砲町、七軒町にかかる大型のもので、富山県護国神社境内に組み入れられて長らく存続したが、1957年に除去されている

大規模な造園はただの贅沢ではなく、幕府を油断させるための散財だったとする説もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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赤穂事件   淀屋闕所と酒田の繁栄

2023-01-23 11:18:04 | 漫画
 
        淀屋闕所と酒田の繁栄


 改易時、浅野赤穂の藩札発行高は壱万弐千両程であり、藩に保有されている現物資産は七千両程であったそうです。
 従って、淀屋に集まった売却資金を全て回収し、更に、城に蓄えられた兵糧、武器等の売却資金を加えれば、幕府は、赤穂改易により壱万両程の資金が没収できたと思われます。

 淀屋闕所時に没収された財産は、金銀弐百数拾万両、家屋壱万坪と土地弐万坪、工芸品などが有り、諸大名へ貸し付けは拾億両程であったと見積もられる。

 淀屋闕所時には、赤穂改易の弐百倍以上の資金が幕府によって没収されたことになり、一時的には幕府の資産が増えた事には違いないのだが、淀屋闕所後の市場は大混乱になっていた筈である。

 淀屋は、闕所前から幕府から圧力を受けている。淀屋が発行していた米切手が廃止され、米の先物取引には支障が生じていたと思われるが、この時、淀屋は藩札を米切手の代用として流通させたのではないか。当時、大名の改易は珍しくなかったから藩札は信用がなかったのだが、それを淀屋が引き受けたのであろう。淀屋の大きな資産力によって、米切手は信用され、流通されていた。しかし、唯一信用が高い米切手は幕府によって廃止されてしまったのだ。

 米切手は廃止されたが、米切手の代用として、淀屋が保証する信用が高い藩札が流通すれば、市場は安定した筈です。しかし、幕府による淀屋闕所によって、その信用もなくなってしまったのです。当時、拾億両もの信用取引が消滅した衝撃は凄まじかった筈です。

 当時、金銀の現物資金が枯渇して、流通する小判の量を大幅に増やしている。これにより、品質の悪い小判が作られ、現物の小判の価値もなくなってしまう。小判の価値は損なわれ、藩札は信用がない状態であったため、やむをえず、市場は現物交換を余儀なくされていたと思われる。

 今まで、米切手で取引されていた市場から米切手が奪われ、更には、信用がない藩札が出回る事になってしまった。そうなれば、大切な商品を紙切れのような藩札で交換する事を拒んだ商人は、物々交換に頼る必要が出て来る。

 淀屋闕所により、上方と江戸の市場に大打撃を与えたと考えられるが、その混乱をよそに発展したのが酒田であった。また、淀屋重當 は、闕所処分とされる事を予想し、番頭であった牧田仁右衛門に暖簾分けをしている。当時、倉吉の米問屋と酒田の湊が、市場で大きく成長する事になっていきます。藩札による先物取引が少なかった日本海側では、物々交換による取引に適していたのかもしれません。そして、現物の米が、信用の無い藩札に置き換わることにより、酒田には豪農が育っていったと考えられます。
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赤穂事件 家系図

2023-01-22 14:16:27 | 漫画
         赤穂事件 家系図

松平 信光
(室町時代中期から戦国時代にかけての武将。三河国松平氏3代当主。岩津松平家の祖。)
  |            |           
松平守家(長子)     松平親忠(三男)      
  |            | 
松平守親         松平長親(松平親忠の三男。徳川家康の高祖父)
  |            |             | 
松平親善         松平信忠          松平義春
  |            |             | 
松平清善         松平清康          松平(女)
  |            |             | 
松平清宗         松平広忠 ー 松平(女)  本多康重
  |            |      |      | 
松平家清         徳川家康   吉良義定   本多(女)
  |            |      |      | 
松平(徳川家康養女)   徳川秀忠   吉良義弥   諏訪(女)
  |            |             | 
浅野長直         徳川家光   吉良義冬   鳥井(女)
  |            |      |      | 
浅野長友           |    吉良義央   大石良昭
  |            |             | 
浅野 長矩        徳川家綱ー徳川綱吉      大石良雄
                            
簡単な家系図を書いてみました。




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