新井律子建築設計事務所のブログ

住宅の設計を中心に仕事をしています

美山かやぶきの里散策&森のおさんぽツアー

2024年10月14日 | 暮らし方研究会セミナー

暮らし方研究会191回セミナー、今回は、南丹市 美山観光まちづくり協会の「美山かやぶきの里散策&森のおさんぽツアー」に参加いたしました。参加者9名です。

10月6日、土曜日、午前9時30分に京都駅八条口から貸切バスを利用し、美山へ向かいました。

美山町自然文化村の河鹿荘にて、美山産の京地どりを使用した鍋御膳のランチを楽しんだ後、地元のネイチャーガイドさんと共に美山かやぶきの里へ続く森の小道を散策しました。

約2kmの散策コースでは、ベニバラボロギク、ノコンギク、アケボノソウ、ゲンノショウコなど、初めて見る野の花々との出会いを楽しみました。

 ベニバラボロギク

 ノコンギク

 アケボノソウ

 ゲンノショウコ

また、屋根の葺き替えに使用するすすき畑も通過しました。

素晴らしい天候の中、汗をかきながら約1時間30分で「かやぶきの里」に到着し、白いそばの花と季節外れの赤い彼岸花が私たちを迎えてくれました。

美山かやぶきの里は、日本の原風景を体験できる人気のスポットであり、江戸から明治時代(約230〜150年前)に建てられた「北山型民家入母屋造り」の茅葺き民家が現存する町並みが広がっています。かやぶきの里には39棟の茅葺き屋根が残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

かやぶきの里では、地元のガイドさんによる「一斉放水点検」に使用する消火設備や、かやぶき屋根の頂部にある千木と雪割りについての説明を受けました。

また、集落を東西に貫く鯖街道についても教えていただきました。さらに、里内にある「稲荷神社」にご案内いただきました。稲荷神社は樹齢400年を超えるトチの木を守るためか、参拝者が歩く参道は柵が設けられていました。

 

ガイドツアーの後には美山民俗資料館を訪れ、かやぶき屋根の屋根裏や生活道具、農機具など、農山村の生活に関する展示を見学し、懐かしさを感じました。

地元を深く愛する三人のガイドさんの案内で美山を巡ることができ、バスの中では美山での生活について非常に興味深い話を伺いました。

たいへん楽しい有意義な時間を過ごすことができました。感謝申し上げます。


27年前に完成した村上・内田邸を訪問

2024年06月25日 | 暮らし方研究会セミナー

令和661日(土)、暮らし方研究会第190回『リ・ライフ』セミナーで、27年前に完成した村上・内田邸を訪れました。

 

 
村上・内田夫妻とのお付き合いの始まりは、28年前になります。「納得できる家づくりを!」 と暮らし方研究会を訪ねてきたところから始まり、地下1階・地上2階建てのコンクリート打ち放しの家が完成しました。道路との段差を利用して、建物を低層に抑え、地下1階には書斎や書庫、1階には玄関・和室・リビング・茶の間・水回り、2階には寝室があります。

コンクリート打ち放しの壁の吹き抜けのあるリビングで建物の説明をさせていただきました。

 

 

2つの長方形が交差する円形の茶の間のあるプランは、村上さんからの提案によるものです。私と工務店さんにとって、初めての打ち放しコンクリートの家への挑戦で、思い出と思いの詰まった建物です。完成までの家づくりのお話し、そして完成後の第28回セミナーでのお話などをさせていただきました。

 

 

明石の美味しい和菓子とお茶をいただいて、おふたりには、完成後27年の暮らしについてのお話を伺いました。

 

 

地下室のあるコンクリート打ち放しの家での寒さ・暑さ・湿気対策と体験談を、皆さん大変興味深く聞かれていました。その後、建物内部と外部のお庭などをご案内いただきました。珍しい樹木がたくさんあって、内田さんは「壁の近くのこの木は何ですか?」「ニッキです」と皆さんの質問攻めにあっていました。

 

 

村上様、内田様、27年目の建物見学とお話し、快諾いただきありがとうございました。

 

 

これからも暮らし方研究会のセミナーに参加いただき、暮らし方研究会を見守っていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。


田中愛子先生のJapan Food Studies College 1周年記念「花に心を寄せて」

2024年04月18日 | 日記
2024年4月14日、田中愛子先生のJapan Food Studies College 1周年記念「花に心を寄せて」が、泉佐野新井家住宅で開催されました。

 
お天気にも恵まれ、外は枝垂れ桜やツツジが咲き、中は「中道 佳美」さんによるフラワースタイリング、「あべまりえ」さんの水彩画展で華やいでいました。






開場時間と始まる時間を勘違いして、早くついてしまいました。しかし、すでに準備が整って、床の間の設えも机椅子が用意されていました。早速良い席を確保しました。


 
お昼はYUZUYA の花のお弁当、美味しく頂きました。
 
その後、学長湯本貴和先生の1周年記念「花と地球のお話」がありました。
興味深いお話で、レジメを見ながらわかりやすく説明頂き、大変勉強になりました。
 
いよいよ、金井由美子さんのチェロと植村理葉さんのヴァイオリンのライブ、こんなに聴かせて頂いて良いのか?と思うほど沢山の曲の演奏がありました。
良い音色が響き、心地よく聴かせて頂きました。
 
大変楽しい充実した一日を過ごさせて頂きました。
ありがとうございました。

橿原神宮の紀元祭に参列

2024年02月13日 | 日記

母に橿原神宮から紀元祭の参列のご案内が届き、訳もわからず行ってまいりました。

参道で頂いた日の丸の旗を持って本殿へ。

橿原神宮の1年を通じて行われる祭典のうち、最も重要なお祭りは例祭の紀元祭です。
毎年2月11日(建国記念の日)に、勅使参向のもとに行われます。
新型コロナが5類に移行後初の紀元祭で、2020年以来4年ぶりに参列の制限を解除し、今年は関係者や全国の崇敬者ら約3300人が参列いたしました。 
紀元祭では、神武天皇を祀る本殿で神事を行い、天皇陛下からのお供え物である幣帛を奉納します。

御幣物をささげて内拝殿に向かう勅使

また、境内の外拝殿では、雅楽の演奏や舞楽が奉納されました。

ソプラノ歌手の鶫(つぐみ)真衣さんが神前で君が代を独唱し、参列者は紀元節を合唱いたしました。

最後に久保田宮司は「建国の理念を想起し、力を合わせ平和な社会実現と正義の精神の確立、道徳心を育てねばと存ずる次第です」とあいさつし、終了いたしました。

帰りにはたくさんの記念品をいただき、驚きました。

帰宅して仏壇に供えました。


良い経験をさせていただきました。ありがとうございました。


暮らし方研究会第188回『リ・ライフ』セミナー

2024年02月12日 | 暮らし方研究会セミナー

テーマは「no art, no life」

令和6年2月2日(金)に、15名の参加者で、永守コレクションギャラリーと旧京都大学高槻農場にある本館など4棟の建物を訪れました。

JR京都線「向日町駅」に10時集合し、「永守コレクションギャラリー」に向かいました。

ここは、ニデック株式会社(旧・日本電産)の創業者である永守重信氏が、オルゴール文化とその関連技術の歴史的、社会的価値を紹介する施設として、2023年3月7日にオープンしました。日本電産は国内で唯一オルゴールの量産を手掛ける日本電産サンキョーを傘下に持ち、財団はオルゴールのミュージアムを建設するための場所を探してきましたが、日本電産本社の隣に完成したばかりのオフィスビルにギャラリーを設けました。

橋爪館長に館内をご案内いただきました。

ギャラリーでは、オルゴールの音色に合わせて動くからくり人形を楽しみました。美味しそうに飲み物を飲む熊やワルツを踊る少女、椅子の曲芸をするピエロなど、皆さんが目を輝かせて見入っていました。

コレクションが整然と並べられているガラス張りの見せる展示収蔵室の前にはオルゴールの分解展示や懐中時計などの希少資料があり、その説明を受けながら、鑑賞ラウンジへと進みます。

ここでは、オルゴールや蓄音機、自動演奏ピアノなど、バラエティに富んだ選りすぐりのコレクションをコンサート形式で楽しめます。自動演奏ピアノの演奏が終わると、思わず拍手を送りたくなります。オルゴールの繊細で優しく、温かみのある音色を楽しみました。ぜひ行ってみてください。お勧めです!

次に、弥生時代の貴重な安満遺跡を保存する高槻市の公園内にある旧京都大学高槻農場の本館など4棟の建物を訪れました。関西を中心に活躍した建築家・大倉三郎が、母校・京都大学の恩師である建築学科教授・武田五一の指導を受けて設計した建物です。2022年には、公園の歴史拠点として保存された旧本館などが国の登録有形文化財(建造物)となりました。

門を入り、公園内を進むと、切妻造の赤色桟瓦葺きの建物が見えてきます。正面中央部の2階にある6連アーチ窓が印象的な建物です。昭和5年(1930年)に建築された本館内にリノベーションされた「レストラン ファーマーズクラブ」で、ランチをいただきました。

その後は、本館から別館、農具舎、加工室の4棟を、歴史体験スタッフの鐘ケ江さんによる建物説明を受けながら案内していただきました。 

別館は、安満遺跡展示室となっています。

農具舎は作業室と倉庫として使われています。東側の軒先が深い外観が特徴的です。

加工室は多目的スペースとなっています。明るい色に塗装された木造トラスの小屋組が素敵でした。

 

最後は、スパニッシュを基調とした、柱や桁を露出するハーフティンバーを組み合わせた意匠の本館前で記念撮影をして終了しました。

充実した一日でした。ご案内いただいた橋爪館長、鐘ケ江さん、お世話になりました。ありがとうございました。