7月22日(旧暦6月4日/大暑)、「第4回家庭料理家土井敏久先生の暮らしの味わい講座」に参加しました。
泉佐野・新井家住宅で来年三月までの一年間、毎月一回開催します。今回のテーマは「牛肉」。
一部は「食べ聞かせ時間」
講師である土井敏久さんからのお話が始まりました。
牛肉の品種は黒牛和種、褐色和種、短角種、無角種、交雑種、乳用種、外国種などがあります。
和牛と呼ばれおいしいと食されている牛肉の90%が黒牛和種です。しかし高知のあかうしと呼ばれる褐色和種、岩手県の短角種、山口県の無角種も大変おいしい牛肉です。
「霜降り」のお肉が一概に良い肉とは限りません。歩留まり、霜降りのバランスで肉の品質が決まります。
早速「味くらべ」をします。
黒毛和牛、土佐あかうし、オーストラリア産輸入肉
a おいしいがbより甘みが劣る
b 甘みがあり柔らかくて大変おいしい
c 堅くて甘みがすくない
自信を持って、「黒毛和牛」がb、「土佐あかうし」がa、「オーストラリア産輸入肉」がc、と・・・。たくさんの方もそう判断しました。
ところが、答えは「黒毛和牛」と「土佐あかうし」が入れ替わり、一番おいしく思ったのが「土佐あかうし」でした。
価格が倍以上する「黒毛和牛」が一番と思いこんでいました。
勉強になります。
二部は団らん味わいの時間
牛肉のお弁当をいただきます。
壱の重
寄せそうめん
茄子のじんだ和え
牛肉のカレーボイル
穴子の巻き揚げ
きゅうりの鳴門巻き
冬瓜のそぼろあんかけ
弐の重
しそごはん・香の物
揚げハモ麺・わらびもち
牛肉は「土佐あかうし」と「オーストラリア産輸入肉」が使用されていました。おいしくいただきました。
まさしく食を楽しむ「味わい講座」、毎回勉強になります。
引き続き、主催者である「エムエムアイ」の松本さんから食の安全についてのお話がありました。
マクドナルドのハンバーガーは何故腐らないのか?
マイク・アダムズの記述を紹介されていました。
さて、何故そもそもファーストフードのハンバーガーは腐らないのだろうか?
お決まりの答えは、「たくさん化学物質が入っているに違いないから、カビも食べないのだろう」というところだろうか。
確かにそうだが、それだけではない。
本当のところ、多くの加工食品は腐らないし、カビも、虫も、ネズミも食べない。
マーガリンを庭に放置して、わざわざ食べる者がいるかどうか試してみたらよいだろう。
実はマーガリンも不死身なのだ。
ポテトチップスも何十年も腐らない。
冷凍ピザは特に腐敗に耐性がある。
クリスマス休暇の時期に売っている加工ソーセージや肉のことは知っているだろう。
何年保存しても腐らない。
肉について言えば、腐らない最大の要因は、ナトリウムの含有量が多いことにある。
何千年も前から人類が知っているように、塩は偉大な保存料だ。
マク ドナルドの肉のパテには、間違いなく大量のナトリウムが入っているだろう。
化学物質がいくつ入っているか数えるまでもなく、それだけで「保存」食品として の資格がある。
私にとっては、肉が腐らないことはそれほど不思議ではない。
私が本当に疑問を感じているのは、パンの方だ。
どうしてパンが腐らないのだ?
健全なパンは、数日もすればカビが生えはじめるのを考えると、実に恐ろしいことだ。
マクドナルドのハンバーガーのパンに入っている物質で、20年以上も微生物を寄せ付けないものとは何だろうか?
いままで思いも掛けなかった事です。食の安全に注意を払わなければ・・・。
「第5回家庭料理研究家土井敏久先生の暮らしの味わい講座は2012年8月19日(日曜日)です。テーマは「ハーブと夏野菜」です。
お申し込みは「エムエムアイ」へ http://ameblo.jp/ajiwaikoza/