先週の土曜日、「今井町並み散歩」という催しで重要文化財等の内部公開があるとの事でさっそく出かけました。奈良・今井町は前に暮らし方研究会のセミナーでも訪れたことがありますが、内部が公開されていない建物が多く心残りな気持ちでした。
華甍という建物が観光案内所になっていて、そこから観光ボランティアガイドさんのご案内で町を歩きます。称念寺を中心とした寺内町今井は完全な城塞都市で、江戸時代初期の概略を考えると、東西600m、南北310m、周囲には環濠土居を築いた戸数1100 軒、人口約4,000数百人を擁する財力豊かな町であったそうです。現在も、今井町の大半の民家が江戸時代以来の伝統様式を保っており、しかも慶安3年(1650)の今西家をはじめ、すぐれた民家が数多く建ち並び、今なお、町全体が戦国時代にできた寺内町の歴史の重さをずっしりと感じさせています。
称念寺 お濠
河合家~中橋家~稱念寺本堂~今西家住宅~上田家~旧米谷家など県指定重要文化財を見て歩きます。
古い町並みを歩くと何故かほっとします。
電柱もありません。郵便局、薬局もこの通り。
また、それぞれの建物では竈があり、その頃の暮らしを伺うことができます。
中橋家
豊田家
今井まちや館にはいると、竈でなにか炊いています。煙が抜けなくて大変そうです。
「大和今井の茶粥」だそうです。さっそく昼食を申し込みます。700円です。
もう一度今井まちや館に戻り、「大和今井の茶粥」をいただきます。
茶葉は 遣唐使によって渡来し、日本で最初に茶の木が植えられた大和高原の無農薬、自然栽培茶を使用
水は 吉野天川村洞川のゴロゴロ水
米は 明日香の稲淵の千枚田でとれた棚田米
漬け物は 下市町広橋の梅干し・今井町河合酒造の奈良漬
デザートは 大峰山洞川の吉野葛で作った葛餅
お腹にやさしく、大変おいしく頂きました。父は明日香生まれ、祖父は下市生まれ、なんか縁があります。
古い建物を見て歩くのは大好きです。建物だけでなく、その頃の時代背景にも興味があります。
来年も大和今井の茶粥を食べに訪れたいと思います。