新井律子建築設計事務所のブログ
大阪・北浜で住宅の設計を中心に仕事をしています
 



昨日、大阪・高島屋で開催されている「バーナード・リーチ展」に行ってきました。
10月22日(月)まで開催されています。
http://www.takashimaya.co.jp/store/special/mingei/bernard.html
以前、アサヒビール大山崎山荘美術館でバーナード・リーチの陶板を見て大変興味を持っていました。
日本を愛し、日本に愛された、英国の陶芸家バーナード・リーチ(1887-1979)の生誕125年を記念する展覧会です。
香港に生まれ、幼児期を日本で過ごしたリーチは、たびたび来日し、益子(栃木県)や出雲(島根県)、小鹿田(大分県)など各地の窯を巡り、職人たちに惜しみなく技やデザインを教え、自らも優れた作品を残しています。リーチが目指した「東洋と西洋の美の融合」は、近代日本の陶芸が進むべきひとつの指標となりました。
絵がすばらしいです。陶器だけでなく、額装・掛け軸のしつらえが素敵です。
日本橋高島屋で1934年に展示した「リーチ考案による書斎」が再現されていました。 
また同時開催の「民藝展」も楽しかったです。
おさいふと相談して購入した湯飲みです。

大きい方はこれからおいしい「ほうじ茶」がいただけるかな?と思い購入しました。小さい方はお客様用。
益子焼です。民藝運動の中心人物、濱田庄司が生涯の作陶の地とした益子です。
1923年、柳宗悦は、濱田庄司、河井寛次郎らとともに、いわゆる「民藝運動」を展開しました。当時の美術界ではほとんど無視されていた日本各地の日常雑器、日用品など、無名の工人による民衆的工芸品の中に真の美を見出し、これを世に広く紹介する活動に尽力しました。
「民藝運動」を展開した柳宗悦さん・河井寛次郎さん・濱田庄司さんの作品、みんなみんな大好きです。
欲しいものがたくさんありました。
倉敷帆布の鞄、出西窯のブルーのお皿、南部鉄器のお洒落でシンプルな小さいフライパン、丸亀のうちわなど見てるだけで楽しいです。
http://www.takashimaya.co.jp/store/special/mingei/mingei01.html
これから、好きなもの、少しずつ増やしていければと思います。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




土曜日、岩崎久子さんからご案内いただいて、事務所の近くにある「山木美術」さんに行ってきました。

岩崎さんの作品のキャンディボックスは事務所に置いています。
岩崎さんの家具は木の個性や生命感を大切にしながらも、むしろ都会的な空間に呼応しうる洗練された美しさを追求しています。
チーク・ウォールナット・黒檀を使った家具は、繊細だが存在感のある作品でした。
また、扇田克也さんの作品はガラスのカケラを詰めて、型ごと焼成して溶かすことにより生まれる不思議な温かみのあるガラスのオブジェです。光を通した作品は微妙に色合いが変化し、気持ちが穏やかになります。
是非、行ってみてください。

「岩崎久子・扇田克也二人展」は6月8日(金) まで開催しています。

工房. GEANGO. 岩 崎 久 子. IWASAKI HISAKO http://www.geango.com/
山木美術 http://www.h2.dion.ne.jp/~yamakig/



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日、心斎橋のカンディハウスのショールームにて「オーレ・イェンセンによる新作、OJシリーズプレゼンテーション」がありました。
「OJ」シリーズはルイスポールセン社がデンマーク人デザイナー、オーレ・イェンセンと共同で開発した新しい照明器具です。
この器具製作に関わったルイスポールセン社担当者と、オーレ・イェンセン氏から、完成するまでのお話をお聞きすることができました。

オーレ・イェンセン氏は陶磁器デザインを研究テーマとして学び、これまでロイヤルコペンハーゲン社と共同でティポットやカップソーサなど創作し、他にもゴムなど様々な素材を使った日用品など、数多くのデザインを手がけられている人気のデザイナーです。
黒いTシャツに黒いパンツで現れ、ざっくばらんで暖かというのが第一印象です。

会場の前には「OJ」シリーズのテーブルランプ・フロアランプ・ウォールランプが置かれています。
説明通り、こどもに「ランプの絵を描いてごらん」というと、おそらくこんな形になるのではと思われるほど、ナチュラルなデザインです。

始めて挑む照明デザイン、コードの形からはじまり、ランプシェード・ベースの形まで、完成まで数多くのモデルをご自身で作りながらこのデザインになったそうです。
「きのこ」の様なドーム型のシェード。エッジのフォルムと、そこから出る柔らかい光。テーブルランプの支柱の途中からでたコードは動物のしっぽの様です。
シンプルでナチュラル、さらにユーモラスでもあります。

オーレ・イェンセン氏の人柄でしょうか、とても楽しい時間を持つことができました。

この照明の日本発売は12月1日の予定との事、いろんなところで見ることができると思います。楽しみです。

http://www.louispoulsen.com/jp

http://www.arai-ksj.info/mono.htm



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日、ダルジェッティ ポールセン ジャパンの辻 利門さんが事務所に来られました。
いつも広報誌NYTを届けていただいています。1941年の創刊以来、光と建築をテーマとして刊行を続け、今では588冊にもなる広報誌は、世界各地のアーキテクトに読まれています。
ルイスポールセンは80年以上にわたり優れたデザインを追求しているすばらしいメーカーだと思います。
http://www.louispoulsen.com/jp.aspx

今回は、「ジルコン」というダウンライトを二つ持って、その紹介に来られました。厚さ5ミリのポリカーボネイト製ディスクが天井面から下がった位置で浮いているように見えるダウンライトです。光源そのものを見せずあかりを演出する思想が感じられます。

辻 利門さんとの出会いは、5年ぐらい前だと思いますが、事務所に「ひこっと」来られたのがきっかけです。灯りについての話は尽きなく、「本当に灯りが好きな方だなあ」という印象でした。

暮らし方研究会のホームページの「暮らしの読み物」のページに「あかりと遊ぶ」というテーマで寄稿していただいています。
辻さん曰く、「私のモットーとしている言葉に『デザインされた空間は生活をより快適にし、デザインされた商品は心を豊かにする』というフレーズがあります。」
是非、ご覧ください。 http://www.kurashikata.gr.jp/

また去年、「119回暮らし方研究会セミナー」 で『灯りの真髄を学ぶ…』というテーマでお話を伺いました。
テーブルランプでの実演で、直接光の眩しさに対する配慮が大切なことを学びました。

昨年、書斎のリフォームで天井に「ルイーズ・キャンベル」デザインの「コラージュ ペンダント」と机の上に「アーネ・ヤコブセン」デザインの「AJ ウォール」を使用しました。
お気に入りのペンダントに取り替えるだけで、お部屋の雰囲気が変わり、暮らしが楽しくなります。少しの工夫が暮らしを輝かせます!


コラージュ ペンダントは3枚のアクリルシェードが、光源の眩しさを遮り、木漏れ日に似た心地よい光と、淡い影絵のような効果を生みます。太陽光線が木々の枝葉を通り抜けるときの、光と影の移ろいにインスピレーションを得てデザインされました。
AJ ウォールの直線のラインを直角と斜角で組み合わせたストレートな表現は、ヤコブセンの建築デザインにも共通する要素であり、光を必要とする場所に向けるデザインです。

大好きな照明器具です。
「MONOが好き」のページ http://www.arai-ksj.info/mono.htm




コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )