テーマは「no art, no life」
令和6年2月2日(金)に、15名の参加者で、永守コレクションギャラリーと旧京都大学高槻農場にある本館など4棟の建物を訪れました。
JR京都線「向日町駅」に10時集合し、「永守コレクションギャラリー」に向かいました。
ここは、ニデック株式会社(旧・日本電産)の創業者である永守重信氏が、オルゴール文化とその関連技術の歴史的、社会的価値を紹介する施設として、2023年3月7日にオープンしました。日本電産は国内で唯一オルゴールの量産を手掛ける日本電産サンキョーを傘下に持ち、財団はオルゴールのミュージアムを建設するための場所を探してきましたが、日本電産本社の隣に完成したばかりのオフィスビルにギャラリーを設けました。
橋爪館長に館内をご案内いただきました。
ギャラリーでは、オルゴールの音色に合わせて動くからくり人形を楽しみました。美味しそうに飲み物を飲む熊やワルツを踊る少女、椅子の曲芸をするピエロなど、皆さんが目を輝かせて見入っていました。
コレクションが整然と並べられているガラス張りの見せる展示収蔵室の前にはオルゴールの分解展示や懐中時計などの希少資料があり、その説明を受けながら、鑑賞ラウンジへと進みます。
ここでは、オルゴールや蓄音機、自動演奏ピアノなど、バラエティに富んだ選りすぐりのコレクションをコンサート形式で楽しめます。自動演奏ピアノの演奏が終わると、思わず拍手を送りたくなります。オルゴールの繊細で優しく、温かみのある音色を楽しみました。ぜひ行ってみてください。お勧めです!
次に、弥生時代の貴重な安満遺跡を保存する高槻市の公園内にある旧京都大学高槻農場の本館など4棟の建物を訪れました。関西を中心に活躍した建築家・大倉三郎が、母校・京都大学の恩師である建築学科教授・武田五一の指導を受けて設計した建物です。2022年には、公園の歴史拠点として保存された旧本館などが国の登録有形文化財(建造物)となりました。
門を入り、公園内を進むと、切妻造の赤色桟瓦葺きの建物が見えてきます。正面中央部の2階にある6連アーチ窓が印象的な建物です。昭和5年(1930年)に建築された本館内にリノベーションされた「レストラン ファーマーズクラブ」で、ランチをいただきました。
その後は、本館から別館、農具舎、加工室の4棟を、歴史体験スタッフの鐘ケ江さんによる建物説明を受けながら案内していただきました。
別館は、安満遺跡展示室となっています。
農具舎は作業室と倉庫として使われています。東側の軒先が深い外観が特徴的です。
加工室は多目的スペースとなっています。明るい色に塗装された木造トラスの小屋組が素敵でした。
最後は、スパニッシュを基調とした、柱や桁を露出するハーフティンバーを組み合わせた意匠の本館前で記念撮影をして終了しました。
充実した一日でした。ご案内いただいた橋爪館長、鐘ケ江さん、お世話になりました。ありがとうございました。