緩やかなピークを越えていけば、窪地の清水平が見える。
秋のせいかほぼ干上がりかけていたのが残念。湖面に映る三本槍岳が見たかった。
深い笹の中を行けば、三本槍岳のずんぐりとした山容が近づく。
大した登りでもなく、山頂へ到着。
これから大峠へと向かうが、まずは北側へ歩き出す。尖った山は旭岳だろうか。
鏡ヶ沼展望所から見下ろす。森に囲まれた池の周辺はなんだか神秘的で歩いてみたい、と思わせる。
緩やかな稜線を下っていくと大峠が見えてくる。登り返しの大峠山も堂々としていてあちら迄足を伸ばしたくなる。
三斗小屋温泉へ向かう方面。
深い森に包まれた谷間にはどんな道がついているのか、好奇心をそそられる。
大峠から振り返る。緩やかながらも随分と下ってきた、と感じる。
これから向かう方面。
笹深い中に付けられた道はかつての街道とは想像し難い。
下るに従い、木々に囲まれた道になる。
殺風景だった周りが彩り豊かな木々へと移り変わる。
途中三本の沢を渡る。こちらは最初の峠沢。
途中三本の沢を渡る。こちらは最初の峠沢。
秋の終わりなのに、ここのところの台風、大雨のせいか水量が多い様だ。
アップダウンを繰り返しながらも、森の中は秋の温もりに包まれ、心地良い。
山襞を越える道は時にキツくもある。
ここを登ってしまえばようやくなだらかな道となる。
かつての街道らしき道となり、いにしえの人々がどんな思いで行来したのか、想像を脹らませる。
やがて下り道へとなり、三斗小屋温泉までもう間もなく。
那須岳周辺はコンパクト過ぎてあっけない山歩きだった。
もし次にこの辺りを歩くとするなら、三本槍岳から甲子山辺りが面白そうだし、三斗小屋温泉から見える流石山から大峠への稜線歩きもいいなと思う。
(2019年10月28日)
(終わり)