心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

令和元年五月の槍ヶ岳へ。(二日目·その1)

2019-05-10 17:00:38 | 登山

星が瞬く夜が明けると快晴の空が広がっていた。陽射しを受けた前穂高岳が眩しい。さてと、出発。




歩きだすとすぐに残雪が現れる。今年の雪解けは遅い様子。




暗い森の先には屏風岩が顔を覗かせる。



 

槍見河原に差し掛かる。小さく槍の穂先が見える。




五月というのに肌寒い朝。水溜りには薄っすらと氷が張っている。




行き先を阻むデブリ。ガチガチに凍っていなくて助かった。




せせらぎに朝日が当たりキラキラと輝く。このコースの中で一番心癒される場所。




段々と川の流れが細くなって来る。対岸の岩肌にはまだ雪が付いている。



デブリに覆われた灌木帯。普段はガラガラの崩壊地だが、雪のおかげで歩きやすい。




槍沢ロッヂを過ぎ、しばらく行けば槍の穂先がはっきりと見えて来た。



木々が疎らな斜面を行く。槍はまだ彼方。



開けた斜面をゆったりと登る。足元はサクサクした雪のおかげで歩きやすい。



普段は足元の悪い岩が出ている樹林帯も雪の登山道となっていた。





疎らなダケカンバを抜ければ間もなくババ平となる。




ババ平から先。今年は川がまだ厚い雪の下。



次第に前方の山が迫ってくる様に感じる。



聞こえるのはザクザクと軋む自分の足音のみ。ゆっくりと風景が移っていく。



まだ先は谷底を歩いて行く。人の小ささをまざまざと感じる。



(続く)






























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