心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

ガスに包まれた大菩薩、5月。

2017-07-03 18:33:31 | 山日記
腰の状態がイマイチで、中々山へ気持ちが傾かなかった。
ここ最近、少しずつ調子が良くなってきたので、ここいらで足慣らしを兼ねて、今まで行ったことがなかった大菩薩へ。

 
明け方、霧が立ち込め薄暗い中、丸川峠に向けて出発。
歩き始めから息が切れるのはペースがつかめないせいか。いやいや、結構な勾配が続くせいもある。
霧に包まれた森の中に巨木が浮かび上がる。



段々と明るくはなるが、相変わらず森は霧に覆われている。
鮮やかな緑が白いキャンバスに滲んでいるかの様。



丸川峠付近で咲き誇るツツジ。
ここだけ色彩が浮かび上がって見える。



丸川峠はすっぽり雲の中。
写真というより、印象派の絵画の様。



草原から森へ入る。森の中は濃い霧が入り込まず新緑の眩しさを堪能する。



丁度オオカメノキが花盛り。白くにじみ浮かび上がって見える。



ここで朝日が森に射し込み、苔の緑を輝かせている。



大菩薩嶺付近のコメツガ林。倒木があまり見られないからかスッキリとした感じがする。山梨の森100選の看板がある。


 
稜線に出るとガスが絶え間なく流れ、回りの景色が全く見えない。下界は晴れでも山はこんな天気か。



賽ノ河原手前でようやくガスが切れ、前方が見える。
このまま、晴れてくれるかな、と期待するが、またすぐにガスに包まれてしまう。



ガスの切れ間に、今日のフィナーレ石丸峠が見える。
稜線歩きはここ迄。



山の彼方はまだまだ続く。晴れていたらどんな景色が見えるのだろうか。見えないと余計に見たかった、と思い募る。



今日は雲の中を漕ぐように歩いたが、次は爽やかな風の中、展望を楽しみながら歩きたい。
次こそ、と期待を込めて。

(終わり)

森(盛り)だくさんの山、櫛形山、6月。

2017-07-01 22:35:34 | 山日記
山梨県に住んでいるのに、行ったことがなかった山、櫛形山。
今になって、またどうして行く気になったかというと、山梨県が発行している「森林スポット100選」に櫛形山の森林風景が選ばれていて、その景色を実際に見てみたいという気持ちになったから。


池の茶屋林道終点にクルマを停め、新道から「北岳展望デッキ」で夜明けを迎える。
北岳が宵闇から浮かび上がって来た。
こうやって北岳を眺めると思いが沸き上がる。「今年も北岳に行こう!」


シダを敷き詰めた絨毯の森を行く。緑の鮮やかさは今の時期ならでは。


モミジ沢へ下って行く。
今日はまだ登りらしい登りをしていないのに、どんどん下って行くのは、なんだか不自然な感じがする。


裸山のコルから微かな踏み跡をたどって裸山の山頂へ。今日一番の登りらしい登り。
山頂からは白峰三山が見える。晴天ではないが、ここからの一番の展望。


これから櫛形山へ向かう。
その途中にあったモンスターツリー(巨木、奇木)。森自体鬱蒼とはしていないが、所々にこういう木が現れる。


別のモンスターツリー。
霧に包まれた森、こんな木がぬっと現れたら怖い。


苔むす森に薄日が射し込んできた。


サルオガセ纏う木に日が当たり煌めいて見える。
霧の中の幻想的な風景だけでなく、こんな一面も良い。


ここで森が切れて、晴れていれば眼下に町並みが見えるだろうけど、ガスに包まれたまま。


櫛形山山頂は木々に囲まれ展望がきかない。



ここでも下草が鮮やかな絨毯の様。




今日ラストのモンスターツリーにお別れを告げる。
それにしてもなんという迫力!



櫛形山はキツくないのに、回りの景色を楽しめる良い山だった。
今の時期だけでなく、季節折々見所満載の山に違いない。
次に来るのはアヤメの時季になるかな。

(終わり)

梅雨晴れの入笠山。

2017-07-01 21:18:48 | 山日記
6月の入笠山と言えば、鈴蘭。
鈴蘭以外でも高原植物の種類が豊富で雨でも曇りでも楽しめる山。
晴れていればもっと楽しめる。

沢入駐車場から森の中を歩いていくと、ハルゼミの大合唱が聞こえる。いや、蝉「時雨」を通り越して「どしゃ降り」の様。
蝉逹もこの青空が嬉しくて満喫しているのだろう。


緩やかな登山道の先には鹿避けネットが見え、ゲートの先には入笠湿原がある。まだ花盛りにはまだ一ヶ月程早く、今は緑一色だが、花が咲く時季は楽園さながらの景色になる。その頃が今から楽しみ。


スキー場跡地の草原。
青空の元、草原、木々の緑が鮮やか。
緩やかな登りで、花々を楽しみながらハイキングを満喫する。


丁度鈴蘭が見頃。
日本スズランはドイツスズランより小さく可憐に思える。



振り返ると、北八ツ、蓼科山が見える。
草原のレンゲツツジの色が引き立ち、鮮やか。


入笠山の山頂からは回りの山々が一望出来る。中央アルプスは雪が大分少なくなったが、白さが目立つ。


大阿原湿原は丁度ズミが花盛り。
空の青さに、首が痛くなるまで見上げていても飽きない。


大阿原湿原を歩いていくと、頬を撫でる風がひんやりと感じられ、気持ち良い。初夏ならではの散策日和。


今日はまだ雲が湧かず、晴天は続いている。このままずっと歩いていきたい。



改めて入笠山は近くて良い山。
また次も足を運びたくなる山。
今日の景色を胸に、近々また来ることでしょう。

(終わり)