心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

紅葉の浅草岳、鬼ヶ面山、その2。

2018-10-18 21:00:00 | 山日記
ここから一度下り森を歩いて行く。



ブナの枝ぶりがおどろおどろしい。



この辺のブナは丁度見頃。黄色からオレンジの見事な色付き。



見上げればこの先待ち受ける稜線が少しずつ高度を上げている。
所々ロープを利用して登って行く。



ナナカマドの鮮やかな赤い実が視線を引き付ける。



草付きの斜面は所々岩が出ており、スリップに気を付けて登る。



やがて、鬼ヶ面山全容が見える場所にまで上がってきた。



浅草岳の山頂まであと少し。この草原を抜ければ辿り着く。



山頂から田子倉湖を見下ろす。
平日のおかげで静かなひと時となった。



前岳方面。
すっかり秋らしい色合いになったため、六月の光景が思い出せない。



オレンジ色の草原。確か、緑色が交じる辺りは雪渓に覆われていたと記憶している。



山頂を振り返る。同じ所から見た景色がこんなにも違っていることに驚きを隠せない。



前岳を越すと、いよいよ目指す鬼ヶ面山が見えて来た。



鬼ヶ面山の稜線は鮮やかな紅葉に染められている。



まずは貉沢カッチを目指す。
アップダウンはあるものの、このコースは基本下りなので六月よりもかなり楽に歩ける。



途中、切れ込んだ合間から谷底を見下ろす。



次は、この稜線で唯一なだらかな北岳を目指す。



色付く木々の間をくぐっていく。
この稜線の木々は背が低いので視線の高さで紅葉が見られる。



(続く)

紅葉の浅草岳、鬼ヶ面山、その1。

2018-10-17 21:00:00 | 山日記
今年の六月初めて訪れた浅草岳。
緑目映いブナの森が美しく、秋色付く頃の森も見てみたいと堅く決めていた。
そして、まちに待った秋の訪れ。何はさて置いても行かねば、と思いは既に浅草岳ヘと向かっている。

今回は六月と反対の、中先尾根から登り、鬼ヶ面山ヘと下るコースを辿る。


天気はまずまずの予報。
田野倉の登山口から浅草岳が見える。標高1,500m台ながら、ここからはかなり高く見える。



川べりの登山道はジメジメした森を抜けて行く。



幽ノ沢に出ると目の前には対岸の岸壁がそびえる。
六月にはこの辺りにまだ雪渓が残っていたのを記憶している。



登って行くと栃の木の翁たちがお出迎え。



次第にブナの木が増えて来た。
この辺りはまだ色付きが早いようだ。



今回の秋の実りはブナにビッシリと付いた椎茸。



木々が次第に疎らになり、明るくなって来た。もうじき森が終わるようだ。



灌木の斜面を登って行く。次第に視界が開けて来た。



すると、紅葉の木々の先に鬼ヶ面山が顔を覗かせる。



右側には目指す浅草岳が全貌を見せる。



正面は色とりどりの紅葉が広がる。



暫く進み、振り返れば田子倉湖の湖面が輝いている。



幅の狭い稜線ゆえ、左右の見晴らしを遮るものがない。


右側を見下ろせば、麓まで紅葉が流れるように広がっている。


この先はまた疎らな森へ進んで行く。



今回で一番の見晴らしのきく場所に到着。
余りの広大な風景に鬼ヶ面山が一枚に収まらない。
こちらは南岳から鬼ヶ面山への稜線。。



鬼ヶ面山から貉沢カッチへの稜線。



この辺りの赤の色付きが鮮やかで見頃を迎えている。



(続く)

秋、西尾根からの雨飾山、その2。

2018-10-09 21:00:00 | 登山
ガスが流れ、一時目指す彼方がボンヤリと見えた。



この辺りは夏、一面お花畑だったと記憶している。
一瞬薄日が差し、雨露がきらめく。



登山道はガラガラの岩場になる。



笹平が見える。
いつの間にか山頂へ間近の所まで来ているようだ。



今年最後の花。
雨に打たれている様が何だか可哀想。



山頂への最後の登り。
ガスが吹き上がり視界が得られない。



先程までは誰にも会わず、静かな山歩きを堪能していたのに、山頂についた途端、溢れんばかりの人だかりにゲンナリし、腰も降ろさず即出発。
笹平の風景で気を紛らわす。



雨飾山付近とは打って変わって、天狗原山、金山方面は晴れている様子。



布団菱を見下ろす。
紅葉に彩られ一層見応えがある。



笹平の途中から振り返る。
ガスが切れ、山頂方面が見える。



降りるに従って晴れ間が覗き、日射しが眩しい。荒菅沢方面に視線をやると色付く山肌が美しい。



荒菅沢から雨飾山を見る。
これぞ秋ならではの光景。これが見られて本当に良かった。



あちこちでブナの色付きが見事。
西尾根コースよりもこちらの方が見応えがある。



紅葉に彩られた景色に見惚れていると時間の流れを忘れてしまいそう。



こういう景色を見ていると、心がじんわりとする。



いつの間にか下り坂に差し掛かっていた。時間の過ぎるのが早い。



改めて雨飾山の森の美しさを実感する。このまま次の一歩を踏み出すのがためらわれる。



後ろ髪をひかれる思いで雨飾山を見上げる。
思い返せば今日という一日が特別な一日になったと強く感じた。



秋の雨飾山、本当に素晴らしかった。来年もきっと訪れる事になるだろう。
でも今度は混雑を避けて、平日の静かな山歩きが出来る日にしようと思う。
      (2018年10月8日)

(終わり)

秋、西尾根からの雨飾山、その1。

2018-10-08 21:00:00 | 登山
昨年の七月に歩いた雨飾山西尾根。
去年の事なのに、すでに朧気で何処か遠い記憶の様に感じられる。
しかしながら、西尾根を登った時にまた秋にもこのコースを歩きたい、と感じていた事は覚えている。

連休最終日の晴れ予報ゆえ、雨飾山は混雑するのは目にみえてはいるものの、この日を逃すと紅葉の時季に登るのは来年に持ち越しとなるので行く事にした。


湯峠から下り坂が始まる。
朝からの晴れ予報なのに、辺りはガスに煙る。



ガスが流れて、大渚山が見えた。
たおやかな稜線が伸びる。



そして雨飾山方面は、朝日が差し込むも山頂付近は雲の中。



いよいよ大網コースの始まり。
まずはせせらぎを越えて行く。



薄暗い森に朝日が入る。
ようやくガスが切れて青空の下での登山となるのか、と期待する。



一度森を抜け、崖下に沿って泥濘んだ道を行く。周りは一面背の高いススキの原。



川を越え、対岸に渡るといよいよ登りが始まる。



木々の間から展望が得られる。
山頂方面はまだすっぽりと雲の中。



ブナのドームの中を歩いて行く。まだこの辺りは色付きが始まっていない。



足元にはナメコがビッシリと生えている。
このまま朽ちていくのがもったいない気がする。



やがて斜面をトラバース気味に登る。




段々と紅葉が目についてきた。



稜線に辿り着く。
ここのブナは枝を目一杯広げ紅葉が見事。



この先は背の低い灌木の登山道となる。色彩のトンネルをくぐって行く。



やがてトンネルも終わりに近づき、上空が開けて来た。


色付く木々の先には雨飾山が見えるはずだが、あいにくまだガスに包まれたまま。



紅葉の稜線歩きになる。この先も周りが見えないまま歩き続けるのだろうか。


(続く)

錦秋の小松原湿原。

2018-10-07 21:00:00 | 登山
今回訪れた小松原湿原。
森の中に点在する湿原で、ひとつひとつは小さいが、個性豊かで飽きさせない。
空間の広がりでは苗場山山頂湿原が勝るが、紅葉の鮮やかさではこちらの方が圧倒的に勝る。

この光景が次に訪れる時にも見られますように。








 

















































      (2018年10月2日)
(終わり)