2010年9月の始めに、解体工事が始まり、9月末から基礎工事が始まり、
10月の末に上棟し、12月始めに工事中の現場の見学会を行った、丘の上に建つ住まいが12月28日に完成し引渡しを行いました。
建て主さんが早くお風呂に入れるようにと工務店が頑張ってくれたのと、漆喰や珪藻土等の左官仕事がない事、建具に既製品を使用した事などが、工期が短縮された理由のようです。
予定では1月末の完成でしたから、建て主さんは大喜びで、年明け14日に引越しだそうです。
解体含めて4ヶ月、基礎工事着手からですと3ヶ月で完成という、私たちにとっては前代未聞の短い工期での完成引渡しとなりました。外構工事は少し残っていますが、先ずはめでたしめでたしです。
東京の多摩には、戦後植林された杉や桧の森が拡がっています。外材に押されて、値段も安くなり、なかなか市場に出回らなくなったと言われています。
森から良い材を産出するには、下草刈や枝打ち、間伐などの手入れを、必要なときに行う必要があります。
良い材が適正な値段で売れれば、伐採した後に植林をし、手入れをしながら、又良い材を育てていく事が出来るのです。
木をつくる人、木の家を設計する人・施工する人、木の家に住む人が、”き”を通い合わせながら、地元の木で、気持ちの良いすまいを創っていきたいと願っています。
一級建築士事務所アーク・ライフは、東京の木・いえづくり協議会の一員として、運営委員会にも参加しながら、地元の木を活かして心地よい住まい《=とうきょうの森のいえ》を設計しています。
写真3 手入れがされていると、林床まで日が当り、明るい森になる。
製材されて、桟積み乾燥中。注文してから、日数はかかるが、乾燥材を入手できることがわかった。木肌はとても良い。
多摩の桧の柱と杉の梁、杉板と漆喰の住まいになりました。
一緒に、多摩の山や製材所で見てきた木が使われているので
満足感が大きいと喜ばれました。(ほっと一息です。)