2007年3月3日に地鎮祭を行った、多摩の森の木の住まいが、2008年7月7日に完成し、引渡しを行うことが出来ました。
施工に1年4ヶ月掛かりました。その前の設計期間は、延べ1年半でした。
工事の間にも、要望やこだわりが生まれ、或いはむくむくとした思いが形を身にまとい、建具や家具、襖、障子、左官材料、塗装など現在出会ったり、調べて使える中で、気に入ったものを使うという方向になって行きました。
結果は、こだわって探せば、費用もスライドしていきますが、案外様々なものが利用出来る事が分かりました。
いつも住宅の設計・監理は文化の仕事だと思ってやってきましたが、今回ほどその思いを強くした事は今迄ありませんでした。住宅に使われる様々な工芸的な品々が、まだまだあることも分かりました。
とにかく大役を果たした気持ちで一杯です。
建て主さんが、職人さんたちを呼んでお披露目をして下ったこともうれしかった事でした。