「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

IHコンロ

2007-02-28 18:39:47 | 生活

先日、東京電力のスイッチステーションというところに、オール電化住宅について勉強しに行って来ました。
IHコンロについては、日頃から「電磁波がなー、・・・」という気持ちを持っていて、興味がなかったのだけど、オール電化住宅はIHコンロは必須で、東京電力はIHコンロをどうしても宣伝したいらしい。というわけで、まず最初にIHコンロによる料理の実際を見せてもらった。
一言でいうと、「うん、これは便利。台所も汚れない。冷蔵庫の上のネバネバ埃がたまらないらしい。ゴトクがないから、ここでパイだのクッキーだの麺棒を使った作業が出来る。台所が広く使える。料理の出来具合もまあまあ。問題なし(餃子料理がダメらしいとは知人からは聞いていたけど)。」
電磁波については、「電気製品は全て多かれ少なかれでてます。電気カーペットは2.5cmの処で100~200ミリガウス、ヘアドレイヤーが3cmの処で20~500ミリガウス、掃除機が30cmの処で20~200ミリガウス、IHコンロは30cm離れた処で50ミリガウスです。」
ここの電磁波の話で、「ふーん。」ととりあえずなったのだけど。
やしかし。
ビックリしたのは、揚げ物料理でキッチンペーパーを、揚げ鍋の上に掛けてしまったこと!飛び散る油はキッチンペーパーで吸い取ってしまうのだそうだ。「あー、火じゃないんだ、これは」。結構ショックだった。
こういう台所で育った子供は学校の家庭科で、どうなる?別の家に引越したら、どうなる?友達の家でどうなる?これが当たり前で育ったら、1回くらい火で失敗しないと、体で火の怖さ解んないじゃないの?
まあ、揚げ物、煮物、茹で物はなかなか優秀だと思うし、温度がすぐ上がり、しかも揚げ物の温度を一定に保つのは得意だけど、すごく、すごーく、便利なだけに、その裏返しが怖い。


東京の木=多摩の木をすまいに活かそう

2007-02-28 11:46:39 | 木のすまい

 東京の多摩には、戦後植林された杉や桧の森が拡がっています。外材に押されて、値段も安くなり、なかなか市場に出回らなくなったと言われています。

 森から良い材を産出するには、下草刈や枝打ち、間伐などの手入れを、必要なときに行う必要があります。

良い材が適正な値段で売れれば、伐採した後に植林をし、手入れをしながら、又良い材を育てていく事が出来るのです。

木をつくる人、木の家を設計する人・施工する人、木の家に住む人が、”き”を通い合わせながら、地元の木で、気持ちの良いすまいを創っていきたいと願っています。

一級建築士事務所アーク・ライフは、東京の木・いえづくり協議会の一員として、運営委員会にも参加しながら、地元の木を活かして心地よい住まい《=とうきょうの森のいえ》を設計しています。

_019 写真1 豊かな森が拡がる東京の奥多摩

_057 写真2 手入れがされないと無残に荒れてしまう

_028 写真3 手入れがされていると、林床まで日が当り、明るい森になる。

Dscn2983 写真4 よく手入れされた山から出された杉材

製材されて、桟積み乾燥中。注文してから、日数はかかるが、乾燥材を入手できることがわかった。木肌はとても良い。

1 写真5 完成した木の香漂う室内

多摩の桧の柱と杉の梁、杉板と漆喰の住まいになりました。

一緒に、多摩の山や製材所で見てきた木が使われているので

満足感が大きいと喜ばれました。(ほっと一息です。)


木の種類

2007-02-27 01:57:06 | 

建築や家具で使える木の種類って何種類くらいだと思いますか。数種類?10種類?いえいえもっと多いのです。私も最近知りました。

中央アルプスの麓、長野県伊那市で家具・建具の製作をしている有賀建具店さんに頂いた見本には、なんと62種類もの木(神代スギ等をスギ等と別に数えて)が入っていました。

有賀さんが銀座のギャラリーで展示会をするというので行って見てきました。沢山の木を使ったタンス、唐松の椅子があり、これまた沢山の木を使ったトレーがありました。

Photo_2

トレーは12種類の木を使ってあり、すべて色が違うのですが、調和が取れているように見えました。自然のものならではのことと思います。

これから着工する住宅で家具に色々な木を使う予定です。準備段階では伊那市の有賀建具店さんを訪ねるかもしれません。そのときにまた、様子をお知らせしたいと思います。


浴室の床段差解消の難点

2007-02-26 21:16:10 | 住宅改修

最近のユニットバスは、バリアフリー仕様が増えて来ました。洗面所からフラットに浴室に入れるのは、良いことと思います。

在来軸組工法の住宅は、比較的段差の解消が楽です。

でも、住宅の構造によっては出来ない事もあります。最近訪問したお宅では、床下に軽量コンクリート版を張っていて、30センチ近くのまたぎ段差がありました。

Img2262048390001なんとか、もっと段差を少なくしたかったのですが、コンクリート版に穴を開けないと無理そうでした。費用も、かかりそうであきらめました。

2×4の住宅も、床に平らに合板を張ってから、床仕上材を張るので、段差が出来易く、段差解消しにくいのです。

場合によって、段差の解消や、間仕切りを移動したい事も出てきます。ずっと将来の事かもしれませんが、住宅の工法も選んでおきたいことの一つです。