「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

ブレーマーの接着剤

2009-02-15 14:57:49 | 建築材料

自然系接着剤
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カゼイン/牛乳などに含まれている蛋白質だそうだ。
     豆腐の凝固剤に使われているらしい。
石灰/漆喰など左官材料に使われている。
炭酸ナトリウム/別名炭酸ソーダ。
     豆腐の凝固剤に使われていて、弾力がでるらしい。
ホウ砂/鉱物の一種。
     さすがに食品添加物には使っていない。
     消毒作用・防腐作用があるが、
     ごきぶぶりをホウ酸ダンゴで退治できるくらいだから、
     人間にも注意が必要なもの。
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この粉を水でといて使う。ちょっとやってみた。
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アルカリ性のため、杉の木が少し黒くなる。
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翌日には、もうしっかりくっ付いていた。
水で溶きつつ使うことになると、
現場の大工さんの手間は増える。

3月末、事務所移転。
少量だけサンプルにとっておいて、あとは処分することにしよう。

一般に使われている木工用接着剤は、
主成分としては酢酸ビニル樹脂らしいけど、
これも食品添加物に使われているらしい。
豆腐とか、チューンガムとか。





最近の珪藻土建材はザラザラしたものが多い

2008-02-29 19:24:28 | 建築材料

最近、珪藻土のメーカーのショールームに行ってきました。

成分表を公開しているメーカーのサンプルを取り寄せたら、
以前の印象と違って、だいぶザラザラした仕上げになっていて、
5社のうち1社だけが、滑らかな仕上げでした。
これには、ボンド(アクリル樹脂エマルジョン)が入っていて、
それは珪藻土の持っている調湿機能を打ち消す働きをしてしまいます。

使おうと思っていた場所は、トイレと洗面所だったのと、壁の下部はタイル貼りなので、
イメージは滑らかなものが良かったのです。
結局、何か秘密のものを少し使っているらしいけど、
固化材はつのまたとメチルセルロースを使用していて、
ボンドは使ってないという、今までよく使っている、5社以外の珪藻土にしました。

ザラザラ仕上げのメーカーでも以前は滑らかな仕上げだったので、
単に塗り方の違いかとも思って、ショールームへ行ってみました。
そしたら、やっぱりショールームの中の壁は、以前と違ったザラザラ仕上げで、
固化材に粘土を使っているということで、解体したときには土にそのまま戻せるし、もう一度使うこともできるとのことです。
粒子が粗くなって、調湿機能も良くなっているのか。
以前の滑らかなものには、3%くらいアクリル樹脂エマルジョンを使っていたとのことでした。

いいかなと思ったのは、プッシュピン等で壁を傷つけてしまっても、
その傷跡は水で濡らしてこすると埋まるとのことでした。
だから素人がやっても多少のデコボコが目立たないくらいの壁仕上げです。
でも水周りには使えません。
塗り残してあるわが家の階段室まわりにでも・・・・・・

珪藻土建材は、メーカーによって珪藻土の配合率もいろいろ、その他に入っているものも様々です。
確認してから、選んだ方が良いと思います。