日増しに蒸し暑くなり、いよいよ梅雨が近づいてきました。
先日、新婦人しんぶんというメディアの6月4日号に「梅雨の季節の湿気、カビ対策」というタイトルで記事を書かせていただいたので紹介します。
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梅雨の時期は雨が降り続き、住まいの湿気とカビに悩まされる時期です。洗濯物が外に干せず、部屋干しすると室内の湿度が高くなり、部屋干し特有のにおいに悩まされることも。この時期にどうすれば快適に過ごせるのか紹介します。
●梅雨は空気中の水分量が多い
梅雨の時期は冬に比べて気温が高く、その分空気中に含まれる水分量も多くなっています。外気中の水分量が多い場合、窓を開けて外気を取り入れても、室内の湿度はそれほど下がりません。このような時に、快適な日常生活を送るにはどうしたらよいのでしょうか。
●室内干しをするときは除湿器やエアコンを用いる
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洗濯物からは洗濯物の重さの約半分が空気中に水分として放出されます。洗いあがりで4kgの重さの洗濯物にはその半分の約2kg(500mlのペットボトル4本分)の水分が含まれています。部屋干しをしたときは、この水分がすべて室内に湿気として放出されることになります。
外気中の水分量が多いこの時期は、窓を開けて外気を取り入れるだけでこの湿気を室内から取り除こうとすると時間がかかります。その間に室内の湿度が高い状態が続き、結露やカビの害が発生してしまうと健康にも影響が生じます。また洗濯物が湿った状態が長く続くことで雑菌が繁殖し、部屋干し特有のにおいが生じることもあります。室内に放出された湿気を素早く取り除くには、除湿器やエアコンなどの機械の力を借りることをおすすめします。
除湿器にはコンプレッサー式、デシカント式、両方の特徴を併せ持ったハイブリッド式があります。梅雨や夏の湿気対策であればコンプレッサー式が価格も安く、消費電力も小さいので電気代も安くすみます。
エアコンがある場合は、除湿(ドライ)機能を使うことで除湿器よりも除湿量を多くできます。ただ、除湿するということは空気を冷やすことと同じなので、部屋の温度が下がりすぎてしまうこともあります。
それを避けたい場合は、再熱除湿の機能を持ったエアコンを設置するという方法があります。再熱除湿とは、湿度を下げるために冷やした空気を、もう一度エアコン内で温めてから部屋に戻す機能のことです。再熱除湿機能のある機種なら、除湿をしても室内が冷えすぎず、カラッと過ごせます。ただ、この機能のないエアコンに比べて価格が高く、再熱除湿機能を使用すると通常の冷房や除湿機能を使用するのに比べて多少電気代は上がります。
また、同時に扇風機などを用いて室内の空気をかき回すと、衣類の水分が素早く取り除かれやすく、除湿機やエアコンの運転時間を短くすることができます。
●空気を滞留させない
カビは湿度75%を超えると急速に繁殖すると言われています。除湿機やエアコンで湿気を取ることに加え、空気を動かすことでカビの胞子が定着するのを防ぎ、カビが生えないようにすることも有効です。そのために、扇風機やサーキュレーターで室内の空気をかき混ぜ、なるべく空気が滞留しないようにしましょう。
上記は一般的な対策として書いたものです。
住まいづくりをする際にも、気を付けてほしいことがあります。それは気密措置をしっかりとることです。
気密措置をしっかりとり、隙間など、想定外の場所から湿気が入らない状態することで、換気が有効に働きます。きちんと換気をして、外部から入ってきたり、室内で発生する湿気はエアコンや除湿器などによる除湿でしっかり取り除く。そうすることで、梅雨の間やそのあとにくる夏の時期も快適で、無駄なエネルギーを使わない生活が可能です。
先日、新婦人しんぶんというメディアの6月4日号に「梅雨の季節の湿気、カビ対策」というタイトルで記事を書かせていただいたので紹介します。
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梅雨の時期は雨が降り続き、住まいの湿気とカビに悩まされる時期です。洗濯物が外に干せず、部屋干しすると室内の湿度が高くなり、部屋干し特有のにおいに悩まされることも。この時期にどうすれば快適に過ごせるのか紹介します。
●梅雨は空気中の水分量が多い
梅雨の時期は冬に比べて気温が高く、その分空気中に含まれる水分量も多くなっています。外気中の水分量が多い場合、窓を開けて外気を取り入れても、室内の湿度はそれほど下がりません。このような時に、快適な日常生活を送るにはどうしたらよいのでしょうか。
●室内干しをするときは除湿器やエアコンを用いる
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洗濯物からは洗濯物の重さの約半分が空気中に水分として放出されます。洗いあがりで4kgの重さの洗濯物にはその半分の約2kg(500mlのペットボトル4本分)の水分が含まれています。部屋干しをしたときは、この水分がすべて室内に湿気として放出されることになります。
外気中の水分量が多いこの時期は、窓を開けて外気を取り入れるだけでこの湿気を室内から取り除こうとすると時間がかかります。その間に室内の湿度が高い状態が続き、結露やカビの害が発生してしまうと健康にも影響が生じます。また洗濯物が湿った状態が長く続くことで雑菌が繁殖し、部屋干し特有のにおいが生じることもあります。室内に放出された湿気を素早く取り除くには、除湿器やエアコンなどの機械の力を借りることをおすすめします。
除湿器にはコンプレッサー式、デシカント式、両方の特徴を併せ持ったハイブリッド式があります。梅雨や夏の湿気対策であればコンプレッサー式が価格も安く、消費電力も小さいので電気代も安くすみます。
エアコンがある場合は、除湿(ドライ)機能を使うことで除湿器よりも除湿量を多くできます。ただ、除湿するということは空気を冷やすことと同じなので、部屋の温度が下がりすぎてしまうこともあります。
それを避けたい場合は、再熱除湿の機能を持ったエアコンを設置するという方法があります。再熱除湿とは、湿度を下げるために冷やした空気を、もう一度エアコン内で温めてから部屋に戻す機能のことです。再熱除湿機能のある機種なら、除湿をしても室内が冷えすぎず、カラッと過ごせます。ただ、この機能のないエアコンに比べて価格が高く、再熱除湿機能を使用すると通常の冷房や除湿機能を使用するのに比べて多少電気代は上がります。
また、同時に扇風機などを用いて室内の空気をかき回すと、衣類の水分が素早く取り除かれやすく、除湿機やエアコンの運転時間を短くすることができます。
●空気を滞留させない
カビは湿度75%を超えると急速に繁殖すると言われています。除湿機やエアコンで湿気を取ることに加え、空気を動かすことでカビの胞子が定着するのを防ぎ、カビが生えないようにすることも有効です。そのために、扇風機やサーキュレーターで室内の空気をかき混ぜ、なるべく空気が滞留しないようにしましょう。
上記は一般的な対策として書いたものです。
住まいづくりをする際にも、気を付けてほしいことがあります。それは気密措置をしっかりとることです。
気密措置をしっかりとり、隙間など、想定外の場所から湿気が入らない状態することで、換気が有効に働きます。きちんと換気をして、外部から入ってきたり、室内で発生する湿気はエアコンや除湿器などによる除湿でしっかり取り除く。そうすることで、梅雨の間やそのあとにくる夏の時期も快適で、無駄なエネルギーを使わない生活が可能です。