「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

太陽光発電パネル

2015-03-19 17:03:50 | エコな住まいについて
今新築中の住宅の屋根は南下がりの片流れ屋根です。太陽光発電パネルが沢山載せられると思っていたのでした。そして住宅の引き渡し後に、5.88KWの太陽光パネルを設置するのですが、東電の契約容量は60Aになるのだそうです。IHコンロは使わないので40A程度で足りると思っていたのですが、最近は太陽光で発電した電気はその家で使用して使いきれない分を買い取ってもらうとのことで、家でまったく電気を使わないと、5.88KWの電気が流れるため。それを上回るブレーカーにしないとブレーカーが落ちてしまうらしい。「太陽光パネルを設置したら、電気をバンバン使って下さい。」って言われてるみたいで、釈然としないなー。

麻生区の住宅_建具枠等

2015-03-17 18:59:03 | 現場監理
今日午前中は麻生区の住宅の現場監理に行ってきました。



外部の仕上げも進んできて、玄関の軒天井、外壁の中塗りができています。



内部は木製建具の枠の設置が進んでいます。こちらは洗面とトイレの引戸が両方から引き込まれる場所の壁下地です。この住宅では2ヶ所を除き、木製建具はすべて引戸となっています。引戸は引き込みの壁を確保する必要があるので、引き込み壁が少ないとこのようなおさまりになります。ここは吊レールの引戸になるので、天井の石膏ボードが吊レールの分と吊レールの外樋端の分と切り欠かれています。



ここは吊レールの分とピクチャーレールの分の天井の石膏ボードが切り欠かれています。

その他、隣の敷地との間の既存の大谷石の土留めと、新たに設置する鉄筋コンクリート造の土留めの取り合いについて現場で協議し、構造設計者に相談の上新たに設置する鉄筋コンクリート造の土留めの形状を多少変更することになりました。再来週には足場がとれるため、その後の準備が着々と動き出しています。




今日は311

2015-03-11 21:48:33 | 
今日は3月11日、東日本大震災から4年が経ちました。当日は、耐震改修設計の打合せで、クライアント宅にいたこと、町田は停電となり、帰りの信号も消えていたことが、思い出されま
す。その日、仕事場は23時まで停電していて、そのあと東北がどうなっているかのテレビ映像が衝撃的に目に飛び込んできたのでした。

またその後、原発事故もありました。その時は直ちに問題は無いという言葉が繰り返され、放射性物質の危険性、メルトダウンの事などの情報は誠実に伝えられたとは言い難い状況でしたね。

その後何日かは計画停電があり、何ヶ月かに渡って建材の不足、三年程度は耐震診断、補強設計の依頼の集中等もありました。

この間の出来事を通して建築に関わるものとして心に刻んだのは、建物の耐震性、立地の安全性に加え、建物の省エネ性の確保です。なるべく少ないエネルギーで快適に過ごせるようにすることて、平常時の省エネと同時にエネルギー供給が途絶えた時も慌てずに済みます。また、建築の側で省エネを実現することで、原発に頼る必要のない社会の下地づくりが可能になると思います。

四年前の311の経験を踏まえ、みずからの仕事の分野でのアクションを着実に起こして行きたいと考えています。

町田の家の雨端(アマハジ)

2015-03-11 18:47:13 | 現場監理


町田の家の1階の南側には1.8m張り出した庇をかけています。この場所があることで、南側の公園と、室内が緩やかにつながり場に落ち着きをもたらしてくれそうです。

昨日知り合いの先輩設計者から沖縄の伝統民家の庭に面した半屋外空間を指す「雨端(アマハジ)」のようだと指摘を受けました。この場所をあらわす言葉としてしっくりだと感じています。



玄関先にも大きく下屋を張り出しています。雨の日の出入り等ストレスなく過ごせるよう考えています。



雨の時に役立つ庇ですが、外壁の防水という観点から言えば、取り合い部分が弱点にもなりかねません。ここでは立体的な取り合い部分にあらかじめ立体に成形してある部材を使用して、弱点の解消を心掛けています。

麻生区の家の監理

2015-03-10 18:56:48 | 現場監理
昨日の午前中は麻生区の現場監理でした。



1階の分電盤設置箇所の配線です。間仕切壁を挟んで裏面に太陽光発電のパワーコンディショナーを設置する予定です。太陽光発電のシステムは建主さんから直発注のため、パワーコンディショナーは完成後設置になります。

その際、分電盤周りの配線を傷めないよう、太陽光発電システムの設置業者に事前に状況確認をしてもらう必要があります。



こちらは二階の間仕切下地の状況です。
1・2階とも構造壁は建物外周に配置して、内部には構造柱は2本だけあります。

ほかの柱は全て造作のための化粧柱。数奇屋を作るように、納まりに応じて自由に芯ずれさせています。



これは和室の入口の半柱(73×105)と鴨居の取り合い。杉と杉で綺麗に納まっています。