12月始め頃~お正月まで、娘と12月で1歳になる孫が来た。最初はハイハイから2・3歩歩く程度だったのが、家の中なら自由自在に歩けるようになるまで見届けることができた。
人の行くところはどこにでも入って行く。台所、浴室、トイレにも。
浴室の扉には、ユニットバスも、浴室扉として売っているサッシメーカーのものも、子供の手の届かない上の方に脱衣室側からロックが出来るものがついている。
トイレの扉にも、特に引戸は開けられてしまうので、ロックはあるといいと思った。
うっかり入られて、トイレの蓋は開けて水をパシャパシャしそうになった。
そのぐらいならいいけど、水に落ちて事故なんてことがないわけではない。
2010年が始まりました。
何か、昨年から始まった変革が、大きく、良く変わって欲しいと思います。
どんな変化? 皆が安心して暮らせる社会への大きな動きが具体的になることを期待したいと思います。
設計に関しての目標は、
「多摩産材利用の、自然で健康な住い」
を更に追求していきたいと思います。
その他に、
これからつくる住まいは、低CO2であることが求められるように思います。
どんな住まいか考えて見ますと、
1.住まいを造る時のエネルギー消費が少ない住い
2.住むのにエネルギー消費が少ない住い
この2つが求められるように思います。
「2.住むのにエネルギー消費が少ない住い」から先に考えます。
家庭部門のエネルギー消費から見ますと、その推移は1965年を100とすると、
2007年では216.2と2倍以上の伸びとなっています。(平成20年度エネルギー白書より)
用途別のエネルギー消費は、
1965年(%) | 2007年(%) | |
冷房 | 1 | 3 |
暖房 | 31 | 22 |
給湯 | 34 | 30 |
厨房 | 16 | 9 |
動力・照明 | 19 | 34 |
となっていて、家電用・照明用のエネルギー消費の伸びが著しい事が分かります。
住いのエネルギー消費の削減としては、
暖房用エネルギー、給湯用エネルギー、家電製品用と照明用エネルギーの削減が
重要という事が分かります。
ここからは、
暖房のエネルギー消費が少ない;照明のエネルギー消費が少ない;
給湯のエネルギー消費が少ない;住まいづくりが重要という事で
=断熱性能が高く暖かい、明るい(低消費電力の照明を使用する)、
(消費するだけでなく)エネルギーを創る住いというコンセプトが見えてきます。
次に
「1.住まいを造る時のエネルギー消費が少ない住い」を考えます。
A.長寿命の住いにする。(=建て替えのエネルギー消費を少なくする)
B.出来るだけ自然な素材を使う(=生産時にエネルギー消費の少ない材料を使う)
C.出来るだけ近くの材料を使う(=輸送時のエネルギー消費を少なくする)
という事になるように思います。
まとめて見ますと、
「多摩産材等、近くの材料や自然な素材を用いて、長寿命で断熱性能が高く、
太陽の光や熱、風、地熱等を積極的に利用する、健康で明るい住い」
こんなことになりそうです。
こういう理想の中から、優先順位をつけて、予算を配分しながら住まいづくりをしていく事になるのでしょうね。
今年も、良い住いを求めている家族の役に立つよう、努めて参りたいと思います。