「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

大雪と地球温暖化

2018-01-25 13:47:29 | お知らせ

月曜日夕方からの大雪で火曜日はまるで雪国のような景色が見られました。また、昨晩から今朝にかけては外気温が東京の町田市・多摩市で-6度となかなか体験できない状況が続いています。

こんな気候だと地球温暖化なんて本当かなと感じられるかもしれません。トランプ大統領も一昨年の大統領選の演説の中で「こんなに寒いのだから地球温暖化は嘘だ」というようなことを言っていました。

地球温暖化というのは全世界の平均気温の上昇なので、局地的にはより寒いときもあったりします。そして全世界的に気候が穏やかになればよいのですが、気温が上がったことで、台風が増えたり、高潮、洪水や干ばつ、今回のような大雪などが増えたりします。

そのことによる経済的な損失も膨大なものになると予想されていて、温暖化対策にコストをかけるほうが安く済むと考えられています。地球温暖化は倫理的な問題を超えて経済的、実際的な問題としてとらえられているのです。

私達も住まいを設計するときはより省エネで、住まい手が支払うランニングコストが下がり、快適になることを確認しながら設計をしています。当初に支払う工事費などのイニシャルコストだけでなく、光熱費などや気候変動による将来的な経済損失などを考えたランニングコストも踏まえて住まいづくりをしましょう。

家を建てたいと思った時にまずすること

2018-01-19 10:46:37 | お知らせ


家を建てたいと思った時にまずすることは何でしょうか?
・土地探し?
・銀行にローンの相談?
・設計事務所、工務店に相談?
・住宅展示場に行く?

なんとはなしの情報収集としてはどれもありうるとは思いますが、一番大切にしてほしいのはこれからの人生をどう送り、その家にいつまで住むかのライフプランを考えることです。


子育て中の方であれば、子供の進学、就職、独立など、仕事をしている方であれば、いつまで仕事をして第2の人生はどうなるかなど、現在の年齢によって30年から60年程度に人生で起こりうることをまず考えましょう。
その上で、現在の収入からある程度将来の収入を予測し、支出、貯金などを把握します。そうするといくらまでなら住宅ローンが払っていけるかが出てきます。
頭金にできる現在の預貯金と支払い可能なローン額とを合わせた金額が住宅に掛けられる予算となります。
これからの人生のライフプランを考えることで、住宅の予算と住宅にどれくらいの期間住みたいかがはっきりしました。

次にすることは住宅のイニシャルコストとランニングコストを合わせた、住み続ける期間に住宅に対して支払う総コストを確認する事です。
ランニングコストのうち大きなものは、電気・ガスなどの光熱費、外壁・内壁の改装費用、給湯器・エアコン・照明器具などの取替、建物の耐震基準が今後上がった場合はそれに対応するための耐震改修、断熱基準が上がった場合や建物が寒く快適でない場合はそれに対応するための断熱改修などです。
例えば建てるときに、安くつくるため断熱・気密の性能を低くしてしまうと、光熱費がかかったり、エアコンの必要台数が多くなるので取替費用がかかったり、断熱改修を将来的にしなくてはいけなくなります。
反対に断熱・気密、耐震性能を確保して間取りの変更などもしやすいつくりにしておくと、光熱費が安くすんだり、エアコンの必要台数も減って取替費用がへったりします。何より、暖かく快適で安心して過ごせる住宅は住む方の健康にも貢献します。

「日本の住宅は20年で価値がゼロになる」
「日本では住宅建設≠投資ではなく、必ずゴミになるものをつくっているだけ、欧米では住宅建設=投資となりリターンもありうる」
http://www.replan.ne.jp/blog2/?p=13924
と言われていますが、その理由は中古住宅の価値が評価されないこととされています。一方、光熱費が安く済む、暖かく快適で耐震的にも安心な住まいを中古市場で評価する制度づくりも進んでいます。

プランも費用も土地も大事ですが、ライフプランのことと住む期間の総コストについて話をしてくれる住まいの作り手と住まいづくりをすると、快適な住まいが幸せな人生をしっかりと支えてくれると思います。
是非そんな住まいづくりをしていただけたらと思います。

太陽光発電の売電が竣工後3ヶ月以上かかってやっと開始

2018-01-17 20:52:42 | お知らせ

※写真は参考写真です

9月に竣工した小金井のZEH(ゼロエネルギーハウス)ですが、竣工後3ヶ月以上かかって太陽光発電の売電申請がとおり、午前からそれを受けての接続作業に立ち会いました。
昨年4月以降、個人住宅の太陽光発電でも発電設備の申請をしなければならなくなりましたが、申請の審査体制が整っていなかったということで、3ヶ月分を無駄にしてやっとの売電開始です。来年度以降は審査員を増員して、改善をはかるとのことですがどの程度スピードアップできるのでしょうか。国としてはZEH(ゼロエネルギーハウス)の普及に努めるということなので、是非審査を迅速化していただきたいと思います。

上の写真は別の住宅の発電状況の参考写真ですが、夏なので沢山発電しています。今日の天候は曇りと雨だったので、写真ほど発電していませんでした。早く天候がよくなって、沢山発電してほしいです。


立ち会いと同時に温度湿度計を設置し、パソコンと携帯電話で部屋と外気の温湿度、CO2濃度などを見ていただけるようにしました。この結果を住まい手と私達アーク・ライフで共有しながら、より快適に、より省エネに過ごしていただけるよう、住み方を調整していきたい思います。

屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りさせないために

2018-01-12 10:39:49 | お知らせ
ケンプラッツという建築専門情報サイトに屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りさせないためにどうするかというクイズが掲載されていました。サイトに屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りさせないためにどうするかというクイズが掲載されていました。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/bldcolumn/15/00043/010500003/

クイズの答えはコーキングを充填すること。
そのコーキングの成分についてのノウハウが解答編に書かれていました。

本当にそれで十分なのでしょうか。
コーキングはいずれ劣化します。そうなったときも雨漏りしない方法が必要です。

その方法とは、屋根と外壁の防水シートを連続させること。
屋根は瓦、金属板などの葺き材の下に必ず、防水シートがあります。外壁も同じで、外壁材の下に必ず防水シートがあります。この防水シートが屋根と外壁の間で不連続になってしまうために、ここから雨漏りしてしまうのです。
これを連続させれば、取り合い部分のコーキングが劣化しても防水シートが健全な限り雨漏りしません。防水シートは外部に直接露出していないので、比較的長期的に健全に保たれます。



私達アーク・ライフでは、
・屋根に通気層を設け、通気層内の防水のためタイベックルーフライナーという透湿ルーフィングを設置する
・屋根の透湿ルーフィングを外壁の防水シートに重ねる
という方法をとることで、屋根と外壁の取り合い部分から雨漏りしないようにしています。


垂木の前に透湿ルーフィングを設置、万が一屋根から雨漏りした時のバックアップです。


外壁防水シートに屋根の透湿ルーフィングを貼りかけます

毎日の洗濯物たたみの時短の方法

2018-01-10 23:27:52 | お知らせ

毎日の洗濯物たたみは、時間も結構かかりおっくうになりがちです。特に子育てしながらだと、畳んだ洗濯物を子供がまた広げてしまったりということも。(子供は手伝っているつもりなので怒るに怒れない)

私も毎日朝洗濯物をたたむのですが時間がかかるため、ついついたたみ方が適当になったり、糸くずの取り方が適当になってしまったり。色々ストレスに感じて洗濯物自動たたみ機械のランドロイドが欲しいと思ったことも(価格185万円!)。

なんとか手早く、きれいに出来ないものかと考えていたのですが、今朝やってみた方法はなかなかよかったので紹介します。

我が家の浴室には洗濯物干し用のランドリーパイプがあるので、
(0)浴槽の蓋の水分を拭き取っておく
(1)洗濯物をハンガー、物干しハンガーについたままポールにつるす
(2)立ったまま、物干しハンガーから洗濯ものを外して、空中でたたみ、浴槽の蓋の上に分類しながら並べる。

これだけですが、いつも30分程度かかっていた洗濯物たたみが15分程度で済みました。ポイントは物干しハンガーから外して床の上で山にするという段階を挟まないこと。洗面所にも近いのでタオル、下着などはすぐしまえるのもメリットです。

そのあとすぐに洗濯機の中で洗いあがっている洗濯ものを干し始められるもの都合がよかったです。

住まいを設計するときも、
・物干しハンガーのまま吊るせる場所
・立ったままたたんで分類しながら置けるある程度広さのある台
を作っておくと、洗濯物たたみが大分効率よくできると思います。そんな住まいづくりをしてみませんか?