無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

クリスマスの思い出

2006年12月14日 15時38分00秒 | Weblog
 子供の頃のクリスマスは、真夜中の0時に浦上教会に行っていました。原爆で崩壊した「長崎の鐘」の本や歌や映画で知られる教会です。御ミサはクリスマスにふさわしく厳かに始まります。日曜日ならいくつもあるミサに分散する信者達が、このミサにほぼ集中するわけですから押しくら饅頭の状態です。それでも、その頃はまだ仮設の教会でしたから結構寒いし、冷たい板張りの上に正座をつづけるのもかなりの難行です。子供にとっては聖誕を喜ぶ気持ちより、はやく終わってくれることをお祈りするばかりです。そして、ようやくミサが終わります。「よかったーっ」と思う間もなく、すぐに第2弾の御ミサが始まるのです。もちろん誰一人帰る人はいません。そして、更に丁寧な第3弾目の御ミサがはじまります。脚のしびれは頂点に達し、半ズボンの脚の骨が板の間の板と接着してしまいそうに痛みます。第4弾目の御ミサが始まれば、発狂するかもしれないと心配しますが、そんなことはなく、朝の3時頃に解放されます。教会は小高い丘の上に建ちますが、丘を降るときには町の灯はほとんどなく、満天の空に、星という星が、こんなにきれいなものかという輝きで、輝いています。何ともいえない子供の頃のクリスマスの思い出です。