無病息災のとびら

21世紀の健康について考えています

体が動かない!

2007年11月01日 09時49分00秒 | Weblog
 私の妹はヘルパーをしていますが、仕事は超多忙だそうです。それは、それほど高齢というわけでもないのに、体を動かせない人が急増しているからだそうです。しかし、なぜ、体が動かなくなるのでしょう? 
 色んな原因があるかもしれませんが、根本的な原因として、エネルギー代謝の欠陥があるのではないかと、わたしは考えています。*(車)*
 人のエネルギーは、細胞がブドウ糖を分解してつくっています。*(天丼)*
 又、その過程で生じるピルビン酸を利用して、細胞内のミトコンドリアで更につくっています。*(ワイン)*
 ブドウ糖を分解する解糖系は、酸素なしでエネルギーをつくります。
 全力での100m走や、火事場のばか力などは、この代謝のおかげで発揮することが出来ます。ただし、このエネルギー代謝は、疲労物質である乳酸を発生させます。つまり、無理をした後に疲れや筋肉痛がおこる、原因にもなるわけです。
 解糖系の燃えカスで作るエネルギーは、解糖系の約20倍のエネルギー合成をします。*(ハート6つ)*
 それは、ガソリンで1キロ走った後に、その排ガスでさらに20キロも走るようなものです。ただ、このエネルギー代謝には、酸素が必要です。もし、細胞から酸素がなくなると、すぐにこの代謝は低下し、機能しなくなります。
 それはどういうことかといえば、たとえば、過労をして、炭酸ガスがあふれると、体内に酸素不足がおこります。すると、ピルビン酸はミトコンドリアに入ることが出来なくなり、そのピルビン酸は、疲労物質である乳酸に変化するのです。
 疲れているのに無理をすると、酸素を必要とするミトコンドリアでのエネルギー代謝は低下し、乳酸が発生します。それでも無理をつづけようとすると、酸素を要しない解糖系でエネルギーを作ろうとしますから、やはり、乳酸を発生させ、無理を続けると、そのうち体を壊すことになるわけです。
 体が動かなくなるのは、体質が悪化する過程で、このエネルギー代謝の悪循環が起こるからと考えられます。*(雷)*
 ですから、動かない体を動くようにするためには、まず、ここの、とくにミトコンドリアでのエネルギー代謝の部分の改善をはからなければならないと考えるのです。*(チューリップ)*