梅雨の頃になると必ず体の調子が悪くなるという方がおられます。
そんな場合、漢方では、胃に弱点があるとみるようです。
漢方の病理観をまとめた「五臓の色体表」に「五悪」という項目がありますが、それをみると、胃は湿気と関係しているのです。
私は子供の頃から胃が弱かったようで、冬になるとよく唇の端がタダレていましたが、口唇(くちびる)も、胃と関係します。
そして30才過ぎてから胃の調子がとても悪くなり、その頃は好きなコーヒーも飲めないくらいになりましたが、それは、私が20代のころにやたらと甘い物を食べ過ぎたせいだと思っています。
胃と関係する「五味」は、甘い物なのです。
胃が弱ると肌が黄色くなると、漢方ではいいますが、実際に、体調を崩した20代半ばに、まだ横浜で一人暮らしをしていましたが、風呂屋の鏡の前で隣の人と比べると、自分の肌が異様なくらいに黄色かったことを覚えています