諸人こぞりて 迎えまつれ

「アリさま」ご幼少の頃、未だ日本が高度成長のスタートに
着いた頃であり未だクリスマスなどそれ程騒ぐ時代ではなかった。
子供の頃のクリスマスの思い出は、日曜学校のクリスマスである。
近所のキリスト教宣教師が、日曜日に地域のハナタレガキどもを
集めて遊ばせてくれたのである。
献金１０円玉を握り締めて日曜日には会場へ急いだ記憶がある。
毎週の日曜学校の内容はよく覚えていないが、毎年の最大の記憶は
クリスマスである。

諸人こぞりて　迎えまつれ
久しく待ちにし　主は来ませり
主は来ませり　主は　主は来ませり

鋼鉄 (くろがね) のとびら 打ち砕きて
捕囚 (とりこ) をはなてる 主は来ませり
主は来ませり　主は　主は来ませり

お祈りの時間の前に、必ずこの賛美歌を合唱した。
しかし、どういう意味なのか説明された記憶がない。

歌の後、眼をつぶってお祈りに入る。
頭が？のままなので冴えている。

えらく長い時間に感じられ、つい薄目を開けて辺りを見渡す。
同じようにキョロキョロしている子もいたが、一番多かったのは
しっかりと眼を閉じ、組んだ指の中から人差し指一本を伸ばし
鼻くそをほじくっている子たち。

この時季になると必ず思い出す賛美歌のひとつだ。

最近の様にクリスマスプレゼントを交換したり、ホテルを予約して
食事をする様な習慣は無く、羨ましい限りである。

これだけ豊かな国を作り上げた団塊の世代にプレゼントを呉れ～ょ。

Merry Christmas (chaton kitten) いたずら猫・ぶち壊しTake 3