おはようございます!あるくべきのふみです!
じめっとした梅雨ですね。雨でない日を活用して、しっかり歩き氷冷しましょう!
うつ病は、理由もなく気分が落ち込んだ状態が続くのが特徴です。様々な要因で誘発されますが、最終的には脳内のシナプスにおける神経伝達物質や受容体の異常が起こってしまった病状と言えます。
うつ病の四大症状は、抑うつ(理由もなくふさぎこむ)・意欲低下・不安や焦燥・自律神経症状(不眠や食欲不振など)です。
四大症状の他にも、微小妄想、罪業妄想、貧困妄想、心気妄想、自殺企図、病識欠如、仮性認知症などのような症状も伴います。
主症状となる「抑うつ気分」については、多くの方が「嫌なことや辛いことがあって、悩んだり落ち込んでいる状態」と解釈しているかもしれませんが、それは間違いだそうです。
私たちは失敗したり嫌なことを体験すると、ショックを受けて落ち込みますが、これはいわゆる「憂鬱(ゆううつ)」です。
嫌な体験をして憂鬱になるのは、当たり前の反応であって、そうならない方がおかしいのです。心や体がちゃんと反応しているということですから、憂鬱になるのは必ずしも悪いことではありません。
そして、たいていは時間が経つと忘れたり、他に良いことがあると気が晴れたりして、解消すれば何も問題はありません。
うつ病の方は、実は「何も理由がないのに」気分が沈みこんだ状態が続いているのです。
もちろん、嫌な出来事がきっかけとなることはありますが、それがすべて解決して普通なら「ああ、よかった」と気分が元に戻るはずなのに、なぜかその後も気分が晴れず、周りに特に問題が残っているわけでもないのに、ふさぎこんだ状態がずっと続いているというのが、うつ病における「抑うつ気分」なのです。
多くの方が、うつ病の方を救いたくて、励ましたり気分転換を勧めたりするかもしれませんが、それは解決にはならず、逆に悪化させることがあるので注意しましょう。
代表的な例だと、「頑張ろう」という言葉は、それまで頑張ってきたご本人にさらなるプレッシャーをかけることになります。
うつ病は、脳の病気であることを認識し、解決にはきちんとした医学的対応を必要とします。現状様々な薬が開発され、その開発過程によっても、新たな事実が発見されたりしているようです。
まだ証明されるにいたってない仮説ですが、「脳内のシナプスでノルアドレナリンやセロトニンが働かなくなるとうつ病になる」と考えられているそうです。
私たちは嫌なことや辛いことを体験したときには憂鬱になりますが、その気分を元に戻そうとするときに、ノルアドレナリンやセロトニンが分泌されます。つまり、ノルアドレナリンとセロトニンは、心の盛り上げ役なのです。
ときどき憂鬱になるくらいなら問題ありませんが、過度のストレスによって、頻繁にノルアドレナリンやセロトニンが働き続ける状態になると、脳に異変が起きてきます。
過度のストレスが続くときに、脳内で、ノルアドレナリンやセロトニンの分泌低下が起こるとともに、その信号を受け取る受容体の働きも低下してしまったのが、うつ病の状態です。
ノルアドレナリンやセロトニンがうまく働かなくなった状態を元に戻すためには、単なる気晴らしや気分転換では効果がなく、ノルアドレナリンやセロトニンの働きを正常化できる薬の力を借りる必要があることを理解しましょう。
目に見えないことなので、患ってない人には、理解し辛いのが大変です。脳のことは薬に頼って、入れ物である骨については、歩いて正常にするしかありません。
もちろん、ふさぎこむと、外出することも難しい場合が多いかもしれませんが、脳を覆っているは骨なので、脳脊髄液を入れ替えるだけでもやってみてはどうかと思うのです。