三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

来期のオンライン辞書をどうするか・・・

2018年10月22日 15時56分43秒 | 翻訳
最近はほぼCASIOの電子辞書、ATOKとジャパンナレッジ(JK)を使用しているのですが、昨日の翻訳講座で研究社ONLINE DICTIONALY(KOD)を1ヵ月ほどお試しで使用できることになったので、今日、早速使用してみました。

JKとKODは年間使用料がかかるので、必然的にどちらにしようか?ということになるのですが、ひとまずそれぞれの電子辞書やオンライン辞書に収載されている辞書の比較表を作ってみました。(翻訳にあまり使用しない古語辞典などは省いて、日本語・英語系の辞書に絞って比較しています。)

【画像をクリックすると、別ウィンドウで表示されます】



青カラムは今持っている辞書に収載されているもの、緑カラムはJKとKODに共通して収載されている辞書。

JKとKODで重複している辞書は理化学英和と医学英和で、SPED理工系英和はJKだけ。
KODは研究社英和大辞典だけでなく中辞典も入っているところが捨てがたい。

あとは使い勝手の良さが検討事項。
これに関しては好みの問題なのでどちらがいいという訳ではないのですが、私はKODのほうが好みでした。

表示例:JKとKODで"sound"を検索した結果



こちらはJK。クリックすると別ウィンドウで表示されます。



こちらはKOD。同じくクリックで別ウィンドウ。

JKは使いたくないと思うほど使いにくいし見づらい(個人の感想です)。
そしてKODのほうが紙の辞書に近い感覚のような気がします。

この半年ほどJKを使用していたものの使用頻度は高くなく、特に医療機器の翻訳の場合は検索しても出てこない単語がほとんどなので、来年度は更新を見合わせようかと思っていたところでした。

ちなみに年間使用料は、JKパーソナル+Rが17,280円、KOD個人アドバンストは11,880円。

JKは他のヨーロッパ言語も豊富だしイミダスや会社四季報なども収載されていて、調べ物・読み物としては秀逸だと思うので、ビジネス系の翻訳者さんにはいいのかもしれませんね。

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『日本人なら必ず誤訳する英文』

2018年09月04日 18時40分33秒 | 翻訳

遅ればせながら、購入しました。

いっぺんに2冊買ったというよりは、リベンジ編を買って読んでみたら1冊目が基本にあってのリベンジ編だったということで、慌てて1冊目を購入したのでした。

自称「日本で一番英語が苦手な翻訳者」の私ですが、やはり結構間違ってしまい、大丈夫なのか私・・・と心配になってきます。

時々文法書(英文法詳解/杉山忠一著)を引っ張り出して再確認しつつ読み進めているのですが、自分の訳文の稚拙さと文法知識のなさにヘラヘラと笑いが出るくらい。

でも、この1冊をまずは文法書片手にじっくりやることで、かなり力がつくのでは?と期待しています(単純!)。

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【(不)自由競争】翻訳レート

2018年08月25日 11時08分06秒 | 翻訳
このところSNSなどで翻訳者のレートについての発言を見て、私も色々と思うところがありました。

フリーランスの翻訳者が収入を得るには、翻訳会社(エージェント)のトライアルに合格して登録するか、直取引のいずれかだと思いますが、いきなり直取引というのは少ないのかな?という気がします。

(クラウドワークスなどの形態もありますが、私も一度登録して中身を見てみましたが、あまりのレートの低さにあっという間にアカウントを削除してしまいました。)

ちなみに直取引の場合はレートの交渉はクライアントと直接行うので、翻訳者以外の業界と同様、自分の納得いく金額で仕事ができるので問題はないと思いますが、問題はエージェントを通す場合です。

「自分の納得した単価でエージェントと取引していますよ」というかたはそれは素晴らしい事ですので不満もさしてなかろうかと思いますし、人によっては何かの講座で紹介してもらって、最初から妥当なレートでお仕事開始するかたもいらっしゃるでしょうが恐らく一握りでしょう。

低いレートで(なんとなく)不満を持ちつつ、別のエージェントのトライアルを受けて単価アップを狙っている人のほうが遙かに多いのではないでしょうか。

ちなみにある程度の年数を経験し、トライアルを受け続けていれば、同業者の情報などから業界の状況もわかってきますし交渉ごとにも慣れてくるので徐々に単価アップは可能だと思います。
そして現状、それしか方法はないとも思います(先の「紹介」は別として)。

ただ、エージェントの中には「いかにいい翻訳者を低単価で使えるか」(←ちょっと雑な言い方ですが)を考えてるところもあり、こういうところは新規参入してきた翻訳者を一定期間使って、翻訳者側が他のエージェントに乗り換えるまで安く使おうと思っているんだろうなと感じるところもありました。

いわば、まさに「使い捨て」・・・であります。

そもそもエージェントと翻訳者の関係は、表向きは「パートナー」ですが、実際はそんな対等なものではないと思っています。
エージェントも企業。利潤をあげてナンボですから。

ちなみに私が最初に登録したエージェントは(前にもSNSでチラっとぼやいた事がありますが)、トライアルの結果連絡のときに「本来なら不合格ですが、弊社の最低単価でよければ登録できますがどうですか?」と来ました。
大手のMSK社ですけど。

そのときかなり迷いました。
業界の中からは「あまり低い単価で受けるな」という声も聞こえてきていましたし。
それ以上にフリーランスとしての実務経験がなかった私の市場価値がどの程度かがわからなかったので。

結局、実務を兼ねて勉強させてもらえると考えて登録したのですが、医療機器の和訳で税込み6.4円/word、振込手数料は翻訳者持ち。

これで1年くらい取引しましたが、最初からQCを経てフィードバックで返ってきた成果物にはそれほど直しも入らず、他社のトライアルでは高評価をいただいたこともあり、この会社とは取引することはなくなりました。

新規参入の翻訳者は少なくないので、こうやって次から次へと使い捨て方式でもエージェントはやっていけるのでしょうね。

こんな会社ばかりではないと思いたいですが、どうしても立場上、

「ソースクライアント>エージェント>翻訳者」

なわけで、エージェントの営業力のなさや、ソースクライアントの「低価格志向」、急な納期設定などのしわ寄せは、「受ける・受けない」の選択肢しかない翻訳者に来てしまう。翻訳業界の構造的な問題かもしれません。

翻訳業界も当然自由競争ですが、それは選択肢を多く持つ強者にとっての<自由>競争。
立場の弱い側にしてみると制限付き自由ですね。

ちなみに、レートに関してはJTFなどからレートに関するアンケート結果が公表されたり、「目安」が記載されているサイトがあるので、ある程度の相場はわかるようですね。

産業翻訳のレートに関しては、分野(金融、IT、医薬、特許・・・)によっても違いますし、翻訳会社で設定している料金の相場も違っていたりしますが、まずはこれを下回っていたら安すぎなんだろうなという判断にはなるかなと思います。

業界団体として何か改善案が出るとは思えないので、やはり個人で経験を積みながら、したたかに交渉して行くしかないのかもしれませんね。

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早くも挫折:翻訳トライアスロン

2018年07月27日 10時12分53秒 | 翻訳
アメリアの毎年恒例の「翻訳トライアスロン」ですが、今まで応募はおろか課題文も見たことがなかったのですが、今年は参加してみようと、先日、第1回目の<出版>を提出したところでした。

ミステリーからの出題で、今まであまり経験のない文芸作品の翻訳ということで楽しみながら完了しました。

そして第2回目の<映像>ですが、映画の一場面で字幕翻訳。スクリプトと課題の映像があったのですが・・・・

いざ翻訳しようと思い、とりかかると、「文字数」の制約が・・・。

当たり前っちゃ当たり前なんですが、字幕では当然、字数制限があるので、どこを省略してどういった表現にすればいいのかが非常に難しい・・・。

例えば字数制限8文字のところ、普通に訳すと10文字くらいになってしまうことがあり、この短い文で2文字削るとなると表現自体をガラリと変えなければ収まらなかったり・・・。

ツイッター140文字?で2文字削るのとでは大きな違いです・・・。

というわけで、あっさり諦めました・・・。ムリですムリ。私には難しすぎる・・・。

第3回目の<実務>は頑張ります。

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電子辞書買い替えと今の辞書環境

2018年07月19日 15時49分55秒 | 翻訳

CASIO XD-Z20000

今まで持っていたのはセイコーの電子辞書。
ジーニアス&オックスフォード&コンサイスの安いヤツでした。

翻訳者のかたによると、PCと接続できるPASORAMAがえらく良いとのことだったのですが、市場にないものを欲しがってもしょうがないので電子辞書専用機で新しいものを購入しました。

ちなみにこれで私の英和の辞書環境はこんな感じになりました。

- 新英和大辞典(CASIO)
- リーダーズ英和辞典(CASIO)
- ジーニアス英和大辞典(CASIO)
- ランダムハウス英和大辞典(CASIO)
- ウィズダム英和辞典(CASIO/ATOK)
- オーレックス英和辞典(CASIO)
- プログレッシブ英和中辞典(ジャパンナレッジ)

- 自然科学系英和大辞典(CASIO)
- 200万語専門用語英和・和英大辞典(CASIO)
- 理化学英和辞典(ジャパンナレッジ)
- 医学英和辞典(ジャパンナレッジ)
- SPED理工系英和辞典(ジャパンナレッジ)
- ライフサイエンス辞書(ATOK)
- 医学辞書2018(ATOK)
- ビジネス技術実用英語大辞典(EPWING)
- 骨単/肉単/臓単(書籍版)

- Weblio
- 英辞朗 Pro

これでほぼ通常業務をするにはだいたい揃ったかなと思っています。

さて、今回購入した電子辞書の使用感ですが、前に使っていたセイコーのほうがキータッチが柔らかくスムーズでした。
今回のは、しっかり押さないと反応しない感じで重い。

入力してからの反応(表示までの)もちょっと鈍いので若干ストレスを感じます。
液晶はカラーやタッチパネルじゃなくていいので、このあたりのスピードを上げて欲しかったなぁと思います。

収録辞書の数がかなり多いので、実質使用するにあたっては全然不満はないです。素晴らしい。
PCからコピペできないのはやはり残念ですが仕方ないですね。

ちなみに辞書のほかにも英語学習機能もついており、英文法やテスト対策にも対応しています・・・スゴイですね。


最後に外観ですが・・・どうなんでしょう・・・コレ。

すいません、私の好みではありません・・・。
普通のシルバーあたりにしてくれれば良かったのに・・・。

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