三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

一日の翻訳ワード数

2018年06月17日 14時37分56秒 | 翻訳
以前、某サイトで「一日の最低ワード数」について書かれていたのですが、それには「和訳なら最低1500ワード」と書かれていました。

私が今まで受注した中で一番納期がキツかったのが、17,000ワードで作業開始日から納期までが2週間でした。

このときは予め予定が入っていた日が2日あり、レビューのためにプラス2日間の合計4日間を余分に開けていました。

医療機器のCSRだったのですが、かなりキツかったです・・・。
通常の自分の一日の仕事時間プラス2~3時間は必要でした。

CAT指定案件だったので、重複ワードを除けば正味15,000ワードだったかと思いますが、かなり負荷が大きかったです。

だいたいいつも関連する基本的な知識(類似医療機器の調査、基本的な手技の確認、良く見られる有害事象の確認など)をまずはざっと調べてから翻訳にとりかかるのですが、特に新規性のある治験関連文書などはあまり情報がなかったりするので調査に時間もかかります。

そうすると「最低1,500ワード」なんて、とてもじゃないけど私には無理・・・。

先日、同じ会社から今度は新しい医療機器の取扱説明書、約25,000ワード、納期3週間というのがありましたが別件もあったので丁重にお断りさせていただきました・・・。

でも、こういうのばかり受けていると、なんかやっつけ仕事になりそうなんですね・・・仕事のやり方が・・・。

もしかしてポストエディットなんかもこんな感じなんですかね・・・。

せっかくフリーになって仕事はほどほどに、と思っているので、ほどほどの分量をきっちりと訳すような仕事をしたいと(理想ですが)思っています。

・・・ま、年に数回ならこういうのもいいかな。

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翻訳支援ツール(memoQとMemsource)を使用して

2018年06月15日 16時17分04秒 | 翻訳
私がよく受注する案件は、医療機器の治験に関する資料やカタログ、試験レポートなのですが、同じ表現が繰り返し登場するものもあり、そういう時は翻訳支援ツールを使用しています。

自分でインストールしたのはmemoQで、とても軽く直感的に使用できるので基本操作程度であれば取説を見なくともすぐに使用できます。

そして先日、Memsourceの使用を指定された案件があり、初めて使ってみたのですが、memoQと似たUIで割とスムーズに使用できました。

memoQのほうが良いと思った点は、用語の登録が簡単(ソース側・ターゲット側の双方で用語を選択できるので、選択した状態で「登録」ボタンを押せばTBに登録される)なこと、未確定のセグメントも暫定的に「ビュー」画面に反映されるので文書全体のイメージが掴みやすいことなどでしょうか。

一方、Memsourceではソートや検索がかけやすい(手間がかからない)ので、この部分はとても使い勝手がいいと思いました。

もっと色々な機能があるでしょうし、使い込んでいるうちにわかってくることもあるんでしょうね。

確かにCATツールを使用すると、文章がブツブツ切れてしまう(文章の流れが分断される)というのは良くわかります。

ただ、マニュアルや試験報告書ではそれ以上に用語や表現の統一が必要なので、CATツールを使用したほうが効率がいいようにも思います。

で、今後CATツールを使用した案件を受注したいかどうかといのは微妙なところで、マッチ率で翻訳料金が機械的にさっ引かれたり、CATツール案件はかなりボリュームが大きくて短納期のものが多いようで、自分の仕事のスタイル(薬事申請とかけもちだったり、あくせく仕事に振り回されたくないという気持ちだったり)とは相容れないものがあるので、あまり受けたくないなぁという感じです。

薬事申請の仕事の場合、申請書の作成は比較的スケジュールの調整がしやすいのですが、照会回答は一日でも早くというのがほとんどなので、長期でキツい案件でブロックされてしまうと対応できなくなる恐れがあるんですよね。

なので、翻訳のほうは比較的ボリュームの少ないものを、薬事申請業務の合間に入れていきたいというのが理想です。

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数字が含まれる翻訳の原文ワード数

2018年06月06日 17時24分32秒 | 翻訳
まさか自分の身に降りかかってくるとは思っていませんでしたが・・・ことの顛末を記しておきます。

今回受注したのはCATツールを使用する案件でした。
(そもそも今までCATツールを使う案件は受けたことがありませんでしたが・・・)

新しく登録した翻訳会社の初の案件だったので、納期的にも厳しかったのですが頑張ってやってみようと思いお受けしました。

CATツールなので、所謂「マッチ率」によって単価が割り引かれるので、単純にワード数×単価ではなく、別途明細表が添付されていました。

そこで気付けば良かったのですが、実際に業務を始めてから、CATツールに表示されている全ワード数と翻訳会社から送付されてきている明細票のワード数に1000ワード位の齟齬があることに気付き、確認したところ、「ソースクライアントに最短の日数を提示するため数字を除外しています」と・・・。

内心、シマッタと思ったのですが、それに関してゆっくりメールする時間も取れなかったので、納品後、落ち着いたらメールしてみようと思っていました。

案件はCSRの有害事象の項目で、正直、統計部分は得意ではないのでかなり訳出に手間取った部分もありましたがなんとかチェックも完了し無事納品しました。

その後、数字のカウントについて(恐る恐る・・・読み返してみると文面は結構強気な感じでしたが・・・)メールしてみました。

正直、自分の翻訳のクオリティについて自信があるわけではないので(まして苦手な統計部分・・・)、次回、同じような依頼が来たら交渉してみようかな、という思いもありましたが、ダメ元で連絡してみました。

少なくとも数字の転記、書体の統一、最終確認などの作業があること、特に臨床試験のドキュメントで数字のミスは致命的なので用語以上に気を使うこと、数字を除くのであれば、転記やチェックなどの作業も除外していただかないと作業工数に見合わない、というようなことを書いてメールしました。

程なくして返事が来て、数字含めたワード数で再度カウントして下さるとのことでした。

数字を含めるか含めないかは会社としての判断ではなく、案件ごとにコーディネーターが判断しているとのこと。

数字を含めなくていい案件ってどんなのがあるのか知りたいところですが・・・。
例えば、表などで数字部分が空欄、もしくはそこは触らなくていいというのであればわかります。

でも、今回のように「・・・・○○群ではxx%(aa例)、△△群ではyy%(bb例)、p=0.0023・・・・」みたいな文章がズラズラ出てくる案件で「数字はカウントしません」って言われるとかなりへこみます。

それにしても、自信を持って対等に話ができるよう自分の翻訳技術を磨くことはホント重要だなと感じました・・・トホホ。

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辞書や事典など

2018年06月01日 18時20分34秒 | 翻訳

先日、翻訳フォーラムに行った際に購入しました。

「ビジネス技術実用英語大辞典」という名前から、医薬系の翻訳にはあまり出番がないのかも・・・と思ってこれまで購入に至りませんでした。
実際に使用してみた感想ですが、前置詞や接続詞などの細かいニュアンスの違いを確認したりできるのがとてもいいですね。

まだ使いこなせていないので、これからじっくり使ってみたいと思います。

いつも辞書はEBWinとATOK(イミクルは用語を選択してCtrlキー2回ですぐに検索できるので、ちょっとした確認などのときはとても便利)を中心に利用していますが、紙の辞書も結構好きです。

そうそう。イートモも治験関連の翻訳にはかなり活躍しています。和英のトレーニングだけでなく用例としても参考になります。

あと、今回翻訳フォーラムでもらった広告を見て、ジャパンナレッジを契約してみました。
まだ「良かった!!」と言える場面には遭遇していませんが、身元確か?な情報にアクセスできるというのはとても安心です。

この2週間、かなり分量の多い(自分比)案件を処理しました。受注したときはちょっと不安で、一瞬断ろうかとも思ったのですが、なんとかチェックも含め完了できたので良かったです。

今までは比較的余裕のある案件しか受けていなかったので、今回、どのくらいの内容と分量を、どのくらいの速度で処理ができるかがわかったので受けて正解でした。

明日・明後日は薬事の仕事を仕上げる予定です。

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TQE振り返り

2018年04月24日 16時23分04秒 | 翻訳
昨日、TQEの結果が出ていました。
受験科目は「広報・マーケティング」。

内容が結構難しかったのと、見直す時間があまり取れなかったので結果は期待していませんでしたが、ケアレスミスがあったのと、一部誤訳もあったのが今後の大きな反省点です。

現在エクセルで原文・提出訳・訳例を並べて講評を読みながら復習していますが、実務で手がけることの多い医療機器の取説や試験成績書とは違った難しさがありますね。

特に「日本語表現力」は、かなり磨かないと難しい分野のようです。

取説や試験成績書は割と日本語も一定の表現の枠の中で収まるのですが、こういった科学雑誌に出てくるような文章は言葉の選択によって翻訳の出来が大きく変わってきて、こりゃ私ができるようなもんではないかも?と思ってしまいました。

受験料も結構するので、今後はアメリアの定例トライアルで勉強するようにしようかな。

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