
『七つの会議』池井戸潤(日経新聞出版社/\1,500)
会社勤めをしている人なら、きっと誰でもこの状況は想像できると思います。
また、数字とコンプライアンスとの狭間で苦しむことがある営業職のかたなら、なおさら他人事ではないと感じるかもしれません。
登場人物は皆、本当にどこにでもいそうなタイプ。
だから余計に自分の身近で起きてもおかしくないと思わせられます。
会社にとって何が一番大切なのか。
自分にとって「働く」とはどういうことなのか。
会社にとって「お客様」とは何なのか。
物語のクライマックスでは、何とも言いようのない哀しみを感じさせられます。
文体も読みやすく、どんどん引き込まれて読み進める本でした。