三日月ノート

日々の出来事を気ままに。

翻訳支援ツール(memoQとMemsource)を使用して

2018年06月15日 16時17分04秒 | 翻訳
私がよく受注する案件は、医療機器の治験に関する資料やカタログ、試験レポートなのですが、同じ表現が繰り返し登場するものもあり、そういう時は翻訳支援ツールを使用しています。

自分でインストールしたのはmemoQで、とても軽く直感的に使用できるので基本操作程度であれば取説を見なくともすぐに使用できます。

そして先日、Memsourceの使用を指定された案件があり、初めて使ってみたのですが、memoQと似たUIで割とスムーズに使用できました。

memoQのほうが良いと思った点は、用語の登録が簡単(ソース側・ターゲット側の双方で用語を選択できるので、選択した状態で「登録」ボタンを押せばTBに登録される)なこと、未確定のセグメントも暫定的に「ビュー」画面に反映されるので文書全体のイメージが掴みやすいことなどでしょうか。

一方、Memsourceではソートや検索がかけやすい(手間がかからない)ので、この部分はとても使い勝手がいいと思いました。

もっと色々な機能があるでしょうし、使い込んでいるうちにわかってくることもあるんでしょうね。

確かにCATツールを使用すると、文章がブツブツ切れてしまう(文章の流れが分断される)というのは良くわかります。

ただ、マニュアルや試験報告書ではそれ以上に用語や表現の統一が必要なので、CATツールを使用したほうが効率がいいようにも思います。

で、今後CATツールを使用した案件を受注したいかどうかといのは微妙なところで、マッチ率で翻訳料金が機械的にさっ引かれたり、CATツール案件はかなりボリュームが大きくて短納期のものが多いようで、自分の仕事のスタイル(薬事申請とかけもちだったり、あくせく仕事に振り回されたくないという気持ちだったり)とは相容れないものがあるので、あまり受けたくないなぁという感じです。

薬事申請の仕事の場合、申請書の作成は比較的スケジュールの調整がしやすいのですが、照会回答は一日でも早くというのがほとんどなので、長期でキツい案件でブロックされてしまうと対応できなくなる恐れがあるんですよね。

なので、翻訳のほうは比較的ボリュームの少ないものを、薬事申請業務の合間に入れていきたいというのが理想です。

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