この年の瀬に・・・・ごめんなさい。
でも暗い話ではありません。
認知症を理解していただきたくて書いています。
一昨日の夜、母が
『スーパーに買い物に行ったけど、買った物もないし
いつも持ち歩いているバックもない。バックの中には財布も通帳もキャッシュカードも入っている。。。』
と騒ぎ出しました。
『何を買いに行ったの?』と聞くと
『何を買いに行ったかわからない』と言います。
その後、買った物は見つかりましたが通帳とキャッシュカードがない!!!とパニック状態。
私が手渡しした2万円も、『エプロンのポケットに入れたはずなのに消えた!!』と言い張り・・・・とうとう
『こんな事言うとアンタ怒るかもしれないけど○○(娘の名前)ちゃんが持って行ったのでは・・・』と言い出したので
感情的に!思いっきり怒りました。(これはNG!)
認知症の人に怒るなんて、介護士南天なら絶対あり得ませんが、家族を泥棒扱いされては我慢できない。
その後冷静に話をしたり、一緒に探したりした後お墓参りに出かけました。
年末年始、誰しもお金がないのは心細い事です。
突然お年玉をあげる場面に遭遇するかもしれないし、買いたい物も何だか急に湧いてくるものです。
お金を盗られた!という妄想は、この不安から来るのかもしれません。
この不安を取らない限り、一緒に探して通帳が見つかったとしても、
またどこかへ仕舞い込み・・・・自分でわからなくなる。
つまり、永遠に妄想は収まらないかもしれません。
昨日は天気が良かったので、お墓参りに行こう!と気分転換を兼ねて
年末にやるべき事をやっておく作戦にしました。
お寺にもご無沙汰していたのでちょうど良かった。
母が納得しないので、銀行には紛失届を提出しましたが、家の中から出て来るでしょう。
2万円は別のバックから出て来たらしく・・・でも盗られた妄想話はすっかり忘れていて
『このお金はアンタに渡したはず。私が持っていたらダメ』とかなんとか。。。。
意味不明ですが、『そうだったね』と言って預かっておくことにしました。
ずっと長男の嫁として、義理ごとを務めてきた母は
お寺やお墓参りが大嫌いでしたが、昨日は『お墓に参れて良かった』とほっとした顔をしていました。
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買い物に行って必要な物を買い忘れて帰ってきてしまう・・・・これは単なる物忘れ。
買い物に行ったけど、買い物に行った事も忘れ、何をしに行ったかも忘れ
その後何をしたかも忘れてしまうのが認知症。
母は慌ただしい年の暮れになって不安が募り、周辺症状が出たのでしょう。
少しずつですがやはり進行しています。
年明けには認定受けた方が良さそうです