白いノート~アラフィフ南天の備忘録

50代半ばを過ぎました。日々気づいた事を忘れないよう書き留めていきます。

若葉マーク

2013-08-15 20:16:51 | 介護の仕事

今年の2月、私がケアマネになって初めて担当させていただいた利用者さんが、実家に帰られる事が決まりました。

サービス付き高齢者向け住宅で暮らされた半年間。

初めてお会いした時は、要介護5でした。

くも膜下出血の後遺症で、半身麻痺、視力も弱く、認知症の症状もありました。

 

今は・・・・・・

 

手すりにつかまって歩く事ができる。

誰しも家より良いところはありません。

帰りたい・・・・でも。。。。

在宅復帰が叶う利用者さんは、少ないのです。

 

この方は、とてもとても意欲的で

寝ている暇があったらリハビリがしたい。

夜中に目が覚めてしまったら、お父さん(ご主人)に手紙が書きたい。

自分の事はなんでも自分でやりたい。

という強い思いを貫き通されました。

 

私は何度、居室に足を運んだでしょう。

『転倒したら、また1からやり直しです、お願いだからコールを押してください。

一人で立たないでください。』と言い続けました。

 

違うのです。

私の支援は間違っていた。

『歩きたいのなら、安全に歩ける道を作ってあげればいいのよ。』

上司にそう言われてハッとしました。

転倒が怖い。これはもしかすると介護者目線だったかもしれません。

 

部屋をソファで仕切って小さく使う。

そしてそこに可動式の手すりを設置する。

もし、それで上手く歩けなかったらその時考えればいい。

続く