超マイペースな女が一人で木工・家具工房を始めてみる。できるかな?

マイペースに木工・家具工房での日々を綴ります。
研修生時代~就職~リストラ~転職~復活~起業
ときどき趣味も。

ドイツ木工研修留学 42:継ぎ手

2019-11-24 18:37:37 | 木工1・研修
研修後半になっても、基本は手加工でした。
継ぎ手の練習をして、うまくできたらその継ぎ手を使った作品を作る。
そしてまた新たな継ぎ手の練習。
その繰り返し。
地味な作業でした。
私は時間がかかってしまい、師匠には「趣味じゃない」とよく注意されました^^。
でも、急ぐと出来が悪い。
出来が悪ければOKはもらえない。
OKをもらうために慎重に作業をすると、また遅くなる^^。
1年の研修のカリキュラムはどんどん遅れていきました・・・。

悲しいかな、他の研修生は皆、速かったです。
しかも出来がいい。

隠し蟻




四方転び
研修前半にも似たような練習をしていますが、あれは片側が転んでいるだけです。
これは四方に転んでます。
上から見るとわかるかな・・・



捻れ組み継ぎ
初めて師匠の見本をみたときは、どうやって組んであるのか、しばらく考えてしまいました。
この継ぎ手はこの研修の修了製作に使うことになりました。


ついでにもう一つ
これは別にどうということもないのですが^^、
見た目が面白いので、修了製作の一つ前の作品に使うことになりました。
作品の形もこんな感じの予定です。

練習ではマツやトネリコを使い、小さなサイズで作っていましたが、ここからはWengeです。
ご存じですか?
Wengeがどれくらい堅いか・・・
私は知りませんでした^^。

ドイツ木工研修留学 41:ハンブルクの材木屋

2019-11-19 21:02:20 | 木工1・研修
師匠の大きな仕事が始まることになり、木材を買うため、師匠の運転する車に荷台をつけて、ハンブルクへ行きました。
ハンブルクは港湾都市であり、ドイツ最大の物流拠点です。

材木屋に入ると、中南米やアフリカのカラフルで固そうな木材がたくさんあり、見ているだけでも楽しかったです。
Amaranth、パープルハート

Amarello、イエローハート

Cocus

謎のGrassbaum


師匠はそこでWengeを大量に購入しました。重さにして1.7t。




師匠の愛車とWenge


私はてっきり、少しは観光できるかと思って楽しみにしていましたが、材料を買うとすぐにUターン。
食事で店に入ることさえもなく、ライプツィヒに帰ることとなりました。

ライプツィヒ⇔ハンブルクを日帰りで往復するので、仕方ないですね。
レンタルした荷台の返却もしなければならないし・・・

積んでいる木材も相当な金額ですから、荷台からは目を離せないですよね。
当時のドイツは今よりも治安は良かったのですが、それでも日本よりは置き引き・窃盗が多かった印象があります。
研修仲間も、アパートでほんのわずかな時間に自転車盗まれましたから・・・。


無事ライプツィヒに到着。
工房は2階なので、一枚ずつ材料を抱えて階段を上がるという重労働が待っていました。
3人で1.7t。




これでまだ半分・・・

そして私の研修は、この日からWengeに悩まされ続けることとなりました…。

ドイツ木工研修留学 40:ドイツ語講座

2019-11-18 20:24:28 | 木工1・研修
研修期間も3分の2を過ぎた2005年3月、ようやく念願のVolkshochschleで週2回、夜間のドイツ語講座に通えることになりました。
Volkshochschleは、市のカルチャースクール的なもので、比較的安く講座を受けることができます。

その半年前の9月にも一度申し込みに行ったのですが、タイミングが悪く、ちょうど講座が始まったばかりで、申し込みに間に合いませんでした。
途中からでもいいから受けたいと言っても、ドイツ人は規則に厳しいので、次回まで待てと言われてしまいました。
こういうところ、融通が利かないんです・・・^^。

師匠が別の学校で週5日の平日昼間のコースを見つけてきてくれたこともありましたが、それでは研修を受ける時間が無くなってしまうので、本末転倒。
ドイツ語より研修が大事なので、結局3月まで待つこととなったのでした。

日本の感覚では講座は大抵4月と10月に始まると思うのですが、ドイツでは9月スタートで、半期は3月スタートなんですね。

講座に通い始めて2回めくらいで、クラス分けがありました。
私は一番初級クラスでした^^。
そりゃそうですよね・・・。
十数名いたクラスメイトの出身地は、中国、ベトナム、スリランカ、チェコ、カナダ、日本等でした。

1回2時間程度でしたが、授業はすべてドイツ語なので、油断するとついていけなくなり、集中力もそれくらいしかもちませんでした。

使用したテキスト
買い物のシチュエーションで会話の勉強をしたり

クイズ形式で文章の読解をしたり単語を覚えたり

何回か通ううちに授業のペースに慣れ、徐々に友達もでき始め、講座に通うのが楽しくなりました。
やっぱり、友達ができるのはいいですね。

帰りにみんなでビールを飲んだり、休日にホームパーティーをしたり、
相変わらず電子辞書は手放せない状態でしたが、楽しかったです。

できることなら、半年早くこうなりたかったなぁ^^。

ドイツ木工研修留学 39:師匠のお仕事3

2019-11-17 20:53:49 | 木工1・研修
棚の幅を10cm狭くする、という依頼。

棚板は可動。

蝶番を外して、扉を外し
ドライヤーで温めて台輪を外します。
台輪を外した状態の地板。

このあとすべて解体し、天板と地板と棚板と台輪を10cmカットして、方立ての溝を修正し、扉も各々5センチ狭めました。

この時はいろいろな作業をやらせてもらったので、写真を撮る余裕が無かったです。

必死に書いた研修ノート。
左ページが作業メモ、右ページが1週間のスケジュール。

研修ノートを見ると、この週末はマイスター学校の授業で、サム・マルーフやトーネットのビデオ鑑賞をしていました。
言葉がわからなくても、観るだけでわかる授業でした^^。


塗装して完成。