作業中に、師匠から「これは何の木?」と問題が出されることがよくありました。
手掛かりは、木目と硬さとにおい。
研修後半ともなると、いろいろな木材を覚えたので、大量に問題が出されました。
忘れないようにと、写真を撮り研修ノートに名前を記録しましたが、順番通りではないので、今となっては写真を見ても思い出せない木もあります^^。
師匠は一番お気に入りの木材のおがくずを、小さなナイロン袋に入れて大事そうに保管していました。
工房に通い始めたばかりの頃、袋に入ったおがくずの匂いを嗅がされ「これは何の木?」と、お題が出ました。
初めて嗅ぐ独特なにおい。正直、くさい・・・。
師匠は思いっきり吸い込んで「あ~、いいにおい」と言っていましたが。
答えは「屋久杉」でした。
そもそも嗅いだことないし、見たこともないし・・・^^。
屋久杉って臭いですね、と言ったら怒られました。
屋久杉に限らず、木を臭いというと必ず注意されました。
木を愛する師匠の持論、「臭い木は無い。」