前回は、整形外科のなかも様々な分野に分かれている、ということをちょっと説明
させていただきました。そして、その中のひとつとして「側弯症学会登録医師」が
いる。ということを話しました。
今回は、それに関連した形で、「脊椎脊髄病医名簿」と「脊椎内視鏡認定医名簿」
というものをご紹介させていただきます。
「脊椎脊髄病医名簿」http://www.joa.or.jp/jp/frame.asp?id1=34
「脊椎内視鏡認定医名簿」http://www.joa.or.jp/jp/frame.asp?id1=34
同じ「脊椎」という用語が使われていますが、このように提示されますと、その
中身がすぐに思い浮かぶでしょうか?
「脊椎脊髄病医」と「側弯症医」とどこがどう違うのか? どういう病気を診てもら
える先生がたなのか? あるいは「脊椎内視鏡」とはどういう手術をしているのか
脊椎の中のどういう病気を内視鏡で治療できるのか ? 側弯症も内視鏡で手術が
できるのだろうか?
そのような疑問をもたられ方も大勢おられると思います。
側弯症手術を内視鏡でやったので、手術痕がとても小さくて、術後の痛みも軽くて
よかった。というような話を掲示板で読まれた記憶をお持ちの方もおられると思い
ます。では、上記の「脊椎内視鏡認定医」の先生がたとは、全員が側弯症を内視鏡
をもちいて治療している先生なのでしょうか? 上記の脊椎脊髄病医の先生がたは
側弯症をもっぱらとして治療されている先生方なのでしょうか?
答えは、どちらも「これらの名簿の一部の先生は側弯症の手術にも長けていますが
全ての先生がそうであるとは限りません」という言い方になると思います。
脊椎の手術とひとくちにいっても、その範疇はやはりとても広いものがあります。
なじみのあるところでは、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」という病名はどこか
で聞かれたことがあると思います。そして、実はこれらの「椎間板ヘルニア」
「脊柱管狭窄症」という病気は、整形外科だけではなく、脳外科の先生がたも患者
さんを診断し、手術もされている範疇なのです。と言いますと、皆さんはますます
困惑されるのではないでしょうか。
脊椎に関わる病気の治療って、整形外科の中の、「脊椎」を専門とする先生がた
だけではないのですか? それでは、脳外科の先生も側弯症を手術されるのですか?
という質問がもしあるとしたら、私の知るかぎりでは、脳外科の先生が側弯症手術
をしているということは聞いたことがありません。
でも、二分脊椎や、脊椎空洞症は脳外科の先生方も手術されています。
と、こうなるとますます、何がなんだかわからなくなってくるかもしれませんね。
実は、医療の現場ではこのようなことが事実として発生しています。なぜならば、
その先生が、医師という国家資格のもとで、自己の責任のもとで、そして自信が
ある限り、「科」という区分や、「治療範囲」というものは法的には明確な制限は
ありません。これは整形外科の分野に限らず、他科でも同様のことがあります。
それが日本の医療制度の事実であり、それがある意味では医師同士の切磋琢磨にも
繋がり、医学の発展にも寄与していることになります。
しかし、それはある意味では裏返しとして、患者さんにとっては「どこで診てもら
えばいいのか?」「どの病院へ ?」「どの先生へ?」という右往左往せざるえない
現実も生み出していることに繋がっています。
このような現実のなかで、側弯症という病気に対する治療を、その治療先を求めて
おられる皆さんはどうすればいいのか? ということに再び話しが戻ってくることに
なります。
どこへいけばいいのか?
どうすればいいのか?
それに対して即答できるものはまだ現実にはありません。というのが回答になって
しまうかと思います。だからこそ、多くの皆さんがこのStep by stepを毎日クリックし、
アクセスしていただけている理由なのだと思います。でも、このStep by stepの
中にも皆さんを満足させうる回答はありません。それを作れるのは、実は、現実に
病院にいっている現在の患者さん、あるいは病院で診てもらっていた昔の患者さん
がその経験をもちよって構築していくしかない。というのがいまの日本の医療現場
の姿だと思います。
自分自身のために、というよりは、誰かのために、という色合いのほうが濃くなる
わけですが、側弯症(そのなかでも大きく先天性側弯症、思春期特発性側弯症のふたつに
分けた形で)皆さんの経験をもちよって、国内の側弯症医療機関の名簿作りに
ご協力してはいただけないでしょうか?
皆さんからのご協力が、
日本の側弯症治療を大きく変えていく原動力になるのだと思います
どうかよろしくお願いいたします。
側弯症患者の会 http://sokuwan.main.jp/
させていただきました。そして、その中のひとつとして「側弯症学会登録医師」が
いる。ということを話しました。
今回は、それに関連した形で、「脊椎脊髄病医名簿」と「脊椎内視鏡認定医名簿」
というものをご紹介させていただきます。
「脊椎脊髄病医名簿」http://www.joa.or.jp/jp/frame.asp?id1=34
「脊椎内視鏡認定医名簿」http://www.joa.or.jp/jp/frame.asp?id1=34
同じ「脊椎」という用語が使われていますが、このように提示されますと、その
中身がすぐに思い浮かぶでしょうか?
「脊椎脊髄病医」と「側弯症医」とどこがどう違うのか? どういう病気を診てもら
える先生がたなのか? あるいは「脊椎内視鏡」とはどういう手術をしているのか
脊椎の中のどういう病気を内視鏡で治療できるのか ? 側弯症も内視鏡で手術が
できるのだろうか?
そのような疑問をもたられ方も大勢おられると思います。
側弯症手術を内視鏡でやったので、手術痕がとても小さくて、術後の痛みも軽くて
よかった。というような話を掲示板で読まれた記憶をお持ちの方もおられると思い
ます。では、上記の「脊椎内視鏡認定医」の先生がたとは、全員が側弯症を内視鏡
をもちいて治療している先生なのでしょうか? 上記の脊椎脊髄病医の先生がたは
側弯症をもっぱらとして治療されている先生方なのでしょうか?
答えは、どちらも「これらの名簿の一部の先生は側弯症の手術にも長けていますが
全ての先生がそうであるとは限りません」という言い方になると思います。
脊椎の手術とひとくちにいっても、その範疇はやはりとても広いものがあります。
なじみのあるところでは、「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」という病名はどこか
で聞かれたことがあると思います。そして、実はこれらの「椎間板ヘルニア」
「脊柱管狭窄症」という病気は、整形外科だけではなく、脳外科の先生がたも患者
さんを診断し、手術もされている範疇なのです。と言いますと、皆さんはますます
困惑されるのではないでしょうか。
脊椎に関わる病気の治療って、整形外科の中の、「脊椎」を専門とする先生がた
だけではないのですか? それでは、脳外科の先生も側弯症を手術されるのですか?
という質問がもしあるとしたら、私の知るかぎりでは、脳外科の先生が側弯症手術
をしているということは聞いたことがありません。
でも、二分脊椎や、脊椎空洞症は脳外科の先生方も手術されています。
と、こうなるとますます、何がなんだかわからなくなってくるかもしれませんね。
実は、医療の現場ではこのようなことが事実として発生しています。なぜならば、
その先生が、医師という国家資格のもとで、自己の責任のもとで、そして自信が
ある限り、「科」という区分や、「治療範囲」というものは法的には明確な制限は
ありません。これは整形外科の分野に限らず、他科でも同様のことがあります。
それが日本の医療制度の事実であり、それがある意味では医師同士の切磋琢磨にも
繋がり、医学の発展にも寄与していることになります。
しかし、それはある意味では裏返しとして、患者さんにとっては「どこで診てもら
えばいいのか?」「どの病院へ ?」「どの先生へ?」という右往左往せざるえない
現実も生み出していることに繋がっています。
このような現実のなかで、側弯症という病気に対する治療を、その治療先を求めて
おられる皆さんはどうすればいいのか? ということに再び話しが戻ってくることに
なります。
どこへいけばいいのか?
どうすればいいのか?
それに対して即答できるものはまだ現実にはありません。というのが回答になって
しまうかと思います。だからこそ、多くの皆さんがこのStep by stepを毎日クリックし、
アクセスしていただけている理由なのだと思います。でも、このStep by stepの
中にも皆さんを満足させうる回答はありません。それを作れるのは、実は、現実に
病院にいっている現在の患者さん、あるいは病院で診てもらっていた昔の患者さん
がその経験をもちよって構築していくしかない。というのがいまの日本の医療現場
の姿だと思います。
自分自身のために、というよりは、誰かのために、という色合いのほうが濃くなる
わけですが、側弯症(そのなかでも大きく先天性側弯症、思春期特発性側弯症のふたつに
分けた形で)皆さんの経験をもちよって、国内の側弯症医療機関の名簿作りに
ご協力してはいただけないでしょうか?
皆さんからのご協力が、
日本の側弯症治療を大きく変えていく原動力になるのだと思います
どうかよろしくお願いいたします。
側弯症患者の会 http://sokuwan.main.jp/