メーガン妃インタビューを英政治家が一刀両断 「被害者だと訴えるための演技」
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー
![ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2021/03/13185328/20191002_harry_meg_ap.jpg)
メディアが「爆弾」と称したヘンリー王子夫妻のインタビュー。混乱が続く英国内では、賛否や困惑などさまざまな意見が飛び交っている。その影響は英政界にも波及し、有名政治家のナイジェル・ファラージ氏は先日、夫妻のインタビューを「fabrication」と一蹴した。この言葉は「嘘を作り出す」「でっち上げ」といった意味で、同氏が夫妻の主張を一刀両断した形だ。この数日前には、英有名司会者のピアーズ・モーガン氏が「まったく信じない」と発言し、番組を降板する騒動も発生していた。
◇ ◇ ◇
「被害者であることを人々に訴える」ための「演技」とも言及
英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、英政治家のナイジェル・ファラージ氏は現地時間10日、米のニュース専門放送局「FOXニュース」にリモート出演。司会者のローラ・イングラハム氏に対し、インタビューについて「すべてはでっち上げだった」と断言した。また、メーガン妃については「被害者であることを人々に訴える」ための「演技」とも言及した。
反メーガン派で知られる英有名司会者のピアーズ・モーガン氏は現地時間8日に、「メーガン妃がインタビューで語ったすべてを信じない」と発言。自殺を考えたとするメーガン妃の訴えも含めて否定したことは行きすぎとされ、翌9日には6年間にわたり司会を務めていた英民放ITVの朝番組「グッド・モーニング・ブリテン」を降板している。
しかしファラージ氏は、モーガン氏の状況を知った上でも断固として妃を非難。英連邦の君主としてアフリカ諸国とのつながりも強いエリザベス女王は「生涯を通じて人種差別撤廃に貢献してきた」と語り、王室に人種差別主義者がいるとした夫妻の主張に真っ向から反論した。また、モーガン氏の件には直接触れないながらも「メンタルヘルスに問題を抱えていると明かした人間を攻撃すると突然悪者にされる」と述べた。
ただし、ファラージ氏は1992年まで保守党に属し、右翼政党である英国独立党の党首を務めた人物。2019年からはブレグジット党(現・リフォームUK)の党首として、英国のEU離脱(ブレグジット)を推進した超保守派だ。ロイヤルファミリー擁護の立場を一貫しており、今回のインタビュー番組に強い嫌悪感を示したのも当然の反応だと言える。また、イングラハム氏も米国では政治的右派で知られており、番組ではファラージ氏に同調して夫妻を非難した。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
次のページへ (2/3)
【動画】英有名司会者ピアーズ・モーガン氏 番組内で共演者と口論の末に一時退席する実際の様子 この日の夜に降板が発表された
次のページへ (3/3)
【動画】英政治家ファラージ氏と米司会者イングラハム氏 夫妻インタビューへの批判を展開する実際の映像 英米それぞれで右派として知られている
![この記事に戻る](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2019/08/return-button.png)
メーガン妃父「私が死んでも2人は気にしない」、チャールズ皇太子は失望 父たちの反応
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, チャールズ皇太子, 森昌利, ロイヤルファミリー, トーマス・マークル
![ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2020/08/20200107_meg_harry_ap.jpg)
大波紋を呼んだヘンリー王子とメーガン妃のロングインタビュー。米国のセレブリティから英政界、一般アンケートまで、さまざまな反応が報じられている。そんな中、メーガン妃の実父トーマス・マークルさんがテレビ出演し、その胸中を語った。またチャールズ皇太子の様子についても王室筋の証言によって明かされている。2人の父親は、今回のインタビューにどんな思いを抱いたのだろうか。
◇ ◇ ◇
メーガン妃の父は何百回も謝罪したと告白 一方でヘンリー王子の過去の行いにチクリ
絶縁状態が続いているとされるメーガン妃の父、トーマス・マークルさんが英民放ITVで人気の朝の情報番組「グッド・モーニング・ブリテン」に出演。反メーガン派の急先鋒で知られるピアーズ・モーガン氏が司会を務める番組(現在は降板)だ。
トーマスさんはそこで、2018年5月に心臓発作で緊急入院した際、ベッドに横たわりながら最後に妃と電話で会話した時の様子を改めて語ったという。
英大衆紙「ザ・サン」が掲載した記事によると、トーマスさんはステント治療を行い何度も入院をしたが、ヘンリー王子夫妻から手を差し伸べられることはなかったと明かし、「2人は私が死んでも気にしない」と話した。そして、父親との関係を完全に断ち切り、孫のアーチーくんとも会わせない妃を強烈な言葉で非難している。
トーマスさんは妃の結婚前に、パパラッチに写真を撮らせたことで親子関係を断絶。妃はこの時のトーマスさんの行いについて、先日のインタビューの中で「一言で言うと裏切り」と短く語っている。
トーマスさんは「この件に関しては何百回も謝った」と発言。妃からの連絡が途絶えた結婚式後、ヘンリー王子から電話が来たことも明かしている。しかし、「私たちの言うことを聞いていればこうしたことにならなかった」と言われ、その時の王子の口調が“傲慢”に感じ、自分から電話を切ったという。
そんな王子の口調が忘れられないのか、トーマスさんは「確かに私は間違いを犯した。しかし人は間違いを犯すもの。こんな私だが、全裸のプールパーティーに参加したり、ヒトラーの格好をして悪ふざけをしたりしたことはない」と語り、過去に英メディアで糾弾された王子の愚行を痛烈に皮肉った。
次のページへ (2/3)
経済的自立を掲げていたはずが…チャールズ皇太子は失望と側近筋
一方、英大衆紙「デイリー・メール」の記事によると、ヘンリー王子の実父、チャールズ皇太子も今回のインタビューで「がっかりしている」ことが側近の証言から明らかとなった。
それというのも、インタビュー中に司会のオプラ・ウィンフリーから、ネットフリックスとスポティファイとの巨額契約について聞かれた王子は、「実は家族からの援助を打ち切られていた。家族を守るために警備費をまかなうことが最大の課題だった」と語ったという。
この側近筋は「チャールズ皇太子はご自身のやり方で、ヘンリー王子と義理の娘、そして孫息子の3人が経済的にサポートされるように気遣っていました」と語る。
ちなみに王室の主要メンバーの経済的支援は、皇太子の個人的な収入からその95%がまかなわれ、5%が税金から支出されている。
もちろん“王室引退”にあたり、一時的に皇太子から王子への支援が打ち切られた可能性はあるが、皇太子は王子夫妻が経済的に困窮した場合、すぐに救いの手を差し伸べる意向だったに違いない。
しかし、王子自身がインタビュー内で認めているように、手元には2000万ポンド(約31億円)以上と報じられたダイアナ元妃からの遺産があった。そしてその後、本人が「まったく偶然の産物で、想定外だった」と語ったネットフリックスとスポティファイとの契約で総額200億円とも伝えられる大金が転がり込んでいる。
そもそも“王室引退”宣言には「経済的自立」を自ら挙げており、経済的援助を打ち切られたことを訴えたことも奇妙な話だ。また、「元ロイヤルの看板を利用しすぎ」だという批判の声も大きい。とすれば、援助を打ち切られたため巨額契約仕方がないことだったと、スケープゴートにされた皇太子ががっかりするのも当然の話だろう。
皇太子は英国でインタビューが放映された翌日、ロンドン市内のワクチン接種センターを訪問。通常の公務に戻ったところ、ジャーナリストの1人に「昨日のインタビューの感想は?」と聞かれたが、笑顔を浮かべながらも無言を貫いている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
次のページへ (3/3)
【写真】メーガン妃父がチクリ ヘンリー王子が「パーティーアニマル」と呼ばれた“バッドボーイ”だった頃(3枚)
![この記事に戻る](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2019/08/return-button.png)
メーガン妃の実父 チャールズ皇太子への「嫉妬」あらわに インタビューで「老後の面倒」も訴える
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, 結婚式, 森昌利, ロイヤルファミリー, トーマス・マークル
![メーガン妃【写真:Getty Images】](https://hint-pot.jp/wp-content/uploads/2020/01/GettyImages-190919_meghan.jpg)
出席できなかったロイヤルウエディング 「少し泣いた」と思いを語る
メーガン妃は王室を“引退”しても実父との確執は続く? 妃の実父トーマス・マークルさんがテレビに出演。出席できなかった娘のロイヤルウェディングを衛星放送で見ながら何を思ったか、赤裸々に語った。メーガン妃は実父が不参加だったため、チャールズ皇太子にエスコートされバージンロードを歩いた。また、実母のドリア・ラグランドさんも皇太子と腕を組み、カミラ夫人と3人並んで仲睦まじげな様子を披露していた。トーマスさんはその時を思い出し、悔しい思いを吐露した。
◇ ◇ ◇
英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、トーマスさんは英民放「チャンネル5」が放映した90分のドキュメンタリー番組に出演。「娘は本当に美しかった。あの娘と一緒にいたかった」と語り始め、「(付き添った)チャールズ(皇太子)に感謝した。けれどもあそこに自分がいることができず、嫉妬もした。正直な話、あの時少し泣いたんだ」と続け、直前に心臓発作を起こしたことから、世界が注目した娘の結婚式に出席できなかった心痛を改めてあらわにした。
また、トーマスさんはなぜこのインタビューを引き受けたのかという質問に対し、「彼らは私に借りがある。王室もヘンリー(王子)もメーガン(妃)も。娘は私の老後の面倒は見ると言った。私は今その年齢に達している。メーガン(妃)は私の面倒を見るべきだ」と話し、メーガン妃に年老いて援助が必要な自分の現状を訴えるために、テレビ出演したことを明かした。
またヘンリー王子との対面も果たしておらず、孫息子アーチーくんの顔も見たことがないトーマスさんは、「彼らにとって私は存在しない」とも語り、悲痛な現状を嘆くと、「ヘンリーは私と話し合うべきだ」と続けて、今も娘婿との対面を強く望んでいることを訴えている。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)