旧・鮎の塩焼キングのブログ

80年代を「あの頃」として懐かしむブログでしたが、子を亡くした悲しみから立ち直ろうとするおじさんのブログに変わりました。

ハテナの交竜奇譚 第1話 素っ裸の出会い〜義兄弟の契り〜について

2025-01-17 20:27:00 | 小説

1月14日に亡き次男に捧げる冒険小説の第1話が終わりました。2話に続くので、小説が完結したわけではありません。


ずっとサブタイトルを伏せたまま連載を続けていたのは、ネタバレ全開だからです。


第1話サブタイトル

素っ裸の出会い〜義兄弟の契り〜


素っ裸のテーリと出会ったハーラとナーレが共に旅する義兄弟の契りを交わす。


話のさわりだけを書き出すと、サブタイトルまんまの内容となります。


ハテナ義兄弟が揃ったことで、いよいよ冒険の旅に出発!…といくかいかないかは、来週から始まる第2話をお読みください。第2話のサブタイトルはネタバレでもなんでもありませんので、こちらにて発表いたします。


ハテナの交竜奇譚 第2話 上巻

ダンジョン・アタックその1〜《ウォーグ》の洞穴〜

です!!


うーん、よく見るとネタバレな気もしますが、まあいいでしよー!


今日の段階で第4話の中巻から下巻にかけてを執筆中です。なんとかこの物語を完結まで漕ぎ着けて、次男を悼む気持ちをカタチに残せたらと思っています。


登場人物は実在の人物とは一切関係ありませんが、そこはちょいとしたD&D的なギミックがありますので、物語が進んでいくと明かされる事実もあろうかと思います。


気長にお付き合いいただけると幸いです😄


この記事を初めてお読みになった方で、ご興味があれば第1話その1からお読みいただけると感謝感激でございます!



第2話「ダンジョン・アタック」の更新は令和7年1月24日を予定しています。今月2回目の辰の日の翌日となります。


テーリ「これからも僕の活躍をお楽しみに!」





冒険小説 ハテナの交竜奇譚 第1話 その28(最終)

2025-01-14 15:37:00 | 小説

亡き次男に捧げる冒険小説です。


二八(最終)

 ハーラが右手を差し出した。

「テーリ、ナーレ、右手を重ねろ。」

言われるがまま二人はハーラの手に、自分の手を重ねた。唐突に何を始めるのかと、二人が怪訝な顔をする。

「義兄弟の契りっていうとさ、血の盃を飲み交わすとかお互いに傷を付けて血液を混ぜるとか、宗教じみた儀式をやるじゃない。」

途端にナーレが手を引っ込めた。

「ハー兄、それは勘弁してくれ。僕はそういうところ、潔癖なんだよ…。」

ははんとハーラが鼻が笑った。

「そんな野蛮なことをしようって言ってるんじゃないよ。僕らの《織》を同調させようって言ってるのさ。」

合点がいったテーリが、ナーレに説明を始めた。

「ハー兄が言いたいことは、三人とも魔法使いだろってことさ。ハー兄は《聖騎士》。僕が《野伏せり》兼《魔法技師》。そしてナーレは《吟遊詩人》。三人とも《織》を練れるだろう。だからその波長を同調させることで、義兄弟の契りとしようって言いたいのさ!ね、ハー兄?」

ご明察、とばかりに満足げな笑みを浮かべてハーラが大きく頷くと、ナーレはそうっと手を差し出した。

「そういうことか。ハー兄はやっぱりインテリだね。」

ハーラの言う義兄弟の契りを理解できなかったナーレは、気恥ずかしさを誤魔化すためにハーラをおちょくってみた。ハーラはイラッとした表情を見せたがすぐに気を取り直して、早速とばかりに《織》を練り出した。それに谺するようにテーリとナーレも《織》を練り出す。個々人で《織》の練り方には違いがあるため、慎重に波長を変えていく。《織》の明滅のタイミングが合ったり、合わなかったりを何度も何度も繰り返す。五分ほど苦戦しているうちに、不意に明滅がぴたりと一致した。



 パッと光が弾けた後、重ねた手の上に緑に輝く《竜》の顔を模した紋様が浮かび上がった。こんな現象が起こるとは、誰一人予想だにしなかった。

「これってさ、《竜》のご加護とかその手の目出度いことの先触れかな?」

恐る恐るテーリが尋ねる。

「自分が学んできた《竜》に関する伝承なんかでは、こんな現象、見たことも聞いたこともないから、何とも言いようがないな…。」

驚きを隠さず震える声でハーラが答えた。ナーレはただ一人、平然としていた。

「僕たち《竜》に祝福されているんだよ。だってさ、さっきの魔獣との戦いだってそうじゃない。三人とも《竜》の力で生きのびたんだからさ。」

ハーラとテーリは同時にあぁと唸った。「三男坊」の言う通り、この三人は《竜》の祝福に守られている。どういう経緯で祝福を受けたのか知る由もないが、ナーレの言うことはもっともだ、と二人の兄貴分はナーレの説に乗ることにした。三人は緑に輝く竜の紋様を見つめながら、誰からとも知れずにお休みの言葉を交わして手を引っ込めた。途端に部屋が元の暗さに戻ったので、再び寝床に入った。間を置かずにスースーと三つの寝息が立ち始めた。


 ハーラ、テーリ、ナーレの三人は義兄弟としての契りを結び、新たな人生と冒険の旅路へと歩み始めた。《ハテナ義兄弟》と後世の人々に讃えられる《パーティー》(冒険者の一党)が誕生した瞬間であった。


【第1話 素っ裸の出会い〜ハテナ義兄弟の契り〜】

           【完】

===============

【第2話 〇一に続く】

次回更新 令和7年1月24日金曜日 


フルアーマー・リゼル(daU+dbU) 全部載せ!!

2025-01-13 15:46:00 | ガンダム

ちょっと前ですがバトオペ2でリゼル(daU)が強襲機として実装されました。私の予想は残念ながら外れまして、緑バイザーではなくて黄バイザーのリゼルでしたが。


汎用機がノーマルリゼル、支援機がリゼル(dbU)ということで、リゼル系で三色染ができてめでたいことです。


というわけで、久しぶりにリゼル熱が再燃しましたので、コレクションボードから引っ張り出してきました!


これが私の自慢の逸品!フルアーマー・リゼルです!







後ろ姿なんか武装の塊で、畏敬の念すら覚えます。


こちらは私のオリジナル設定モリモリのディフェンサーユニットのaとbを同時に載せた、近中遠距離・万能攻撃仕様のリゼルでございます!マスターグレードのリゼルは無理やり挟み込めば、このフルアーマー形態に無改造でできるのです!ただしハイパービームサーベル付きミサイルコンテナを逆向きに取り付けないといけないのが、唯一の注意点です。


お持ちの方は是非お試しください。むちゃくちゃかっこいいですよ!


全部載せですので武装も破格です。


素体内蔵武装

 頭部60mmバルカン2門

 拳部ダミーバルーン(機雷)

 前腕部グレネードランチャー4門(選択式)

 前腕部ビームサーベル4本(選択式)

 前腕部ビームトンファー4本(選択式)

オプション武装

 シールド内蔵ビームキャノン

 シールド後部ハンマーブレード

 ビームライフル

 ロングビームサーベル

 ビームライフル(ギロチンバースト)

ディフェンサーa/bユニット武装

 マイクロミサイル6ユニット

 ハイパービームサーベル2本

 ビームキャノン2門 ※本来はオミット

 メガビームランチャー2門

 バインダー内蔵メガ粒子砲2門


シールド

先端にビームキャノン

後部にハンマーブレード


マイクロミサイルコンテナ 片側で3ユニット

ウィングバインダーにはメガ粒子砲を内蔵

ビームキャノン兼ハイパービームサーベルはZZと同仕様ただし本来はビームキャノンはオミットで使用不可

メガビームランチャーが最大火力


前腕部にはグレネードとサーベルのラック

ビームトンファー状にも発信可能と思われる

ビームライフルも前腕に懸架

手の甲からダミーバルーン(機雷)射出


背部より

背部オプションで近・中・遠距離全てをカバーすることができる


イケメン

頭部バルカン


如何ですか?私はもともとメタス大好きっ子だったのですが、リゼルに出会ってからは宗旨替えしました。


ただしメタスから生まれてきた子なので、メタス大好きっ子と同義であると信じております!




御先祖のメタスおよび様々なサイズのリゼルと共に記念撮影。



第1期モビルスーツに比べると一回り大きいですね。

可変機構をもつリゼルは第3期モビルスーツにカテゴライズされます。



最後は1/100パイロットフィギュアと一緒に。

背負い物が肥大化しすぎて、賛否両論はありそうですが、かっこいいは正義です!!


武装が大きすぎて、パトオペに実装不可能ですし、実装されても使いこなせませんが、全領域対応型リゼル、私の持っているガンプラで一番のお気に入りのご紹介でした!!





冒険小説 ハテナの交竜奇譚 第1話 その27

2025-01-12 08:22:00 | 小説

亡き次男に捧げる冒険小説です。



二七

 宿場町の宿屋の一室でハーラとテーリとナーレは、ベッドを三つ並べ、天井を見ながら話をしていた。幼い時にどんな昆虫が好きだったとか、英雄譚の中で一番強いのは誰々だとか、そんな他愛のない話題に花が咲いた。お互いを知るための情報交換は一切せずに、ただただ馬鹿話を楽しんだ。暫く話し込んでいたが、次第に戦いの疲れが襲ってきた。

 瞼が重くなってきたテーリとナーレが寝入る寸前、ハーラが二人に突飛も無いことを持ちかけた。

「なあ、僕たち義兄弟の契りを交わさないか?僕が長男分でさ。」

一瞬で眠気が覚めたテーリはノリノリだった。義兄弟が力を合わせて挑む冒険を思い浮かべてニヤけていた。

「それじゃあ、僕は義兄弟の要の次男分か…。」

これまた眠気の覚めたナーレが笑いながら続ける。

「どうせ僕が一番下っ端の弟分なんだろ。言われなくてもわかってるよ!」

誰も構っていないのに、一人で勝手に拗ね出した。ただのおふざけであることがわかっているので、ハーラもテーリも特にナーレには取り合わなかった。

「僕は感じるんだよね、今日の出会いは運命なんだって。この三人で何かをしなくちゃいけない運命なんだって。だから、三人はこの先一蓮托生。命を賭けて助け合う義兄弟でありたいんだよ。」

ハーラは改めて自分の胸の内を明かした。なぜか名前を知っていた三人。顔を見合わせると無性に泣けてくる三人。そんな三人だからこそ、否が応でも肉親以上の強い絆を感じてしまうのだ。

「僕は賛成だ。二人には命を救ってもらった。この恩義は一生ものだもの。僕はハー兄の弟分になりたいし、ナーレの兄貴分にもなりたい!そうして恩義を二人に返したい!」

真ん中のベッドのテーリは身体を起こすと、ナーレの方に身体を向けた。同じタイミングでハーラもナーレも身体を起こした。

「ハー兄、テー兄、僕も二人を助けたい。ハー兄は実家のことで苦しんでいるし、テー兄は記憶をなくして困っている。僕がいなくちゃ多分、二人は何にも成せないと思うんだ。二人のために付き合ってあげるよ、しっかり者の弟分としてね!」

ハーラもテーリも腹を抱えた。ナーレがしっかり者?末弟は甘えん坊に決まっているだろう、とナーレを小馬鹿にして。


===============

【第1話 二八に続く】

次回更新 令和7年1月14日火曜日




今年初の辰の日!《タツノオトシヨ》の人種について

2025-01-11 13:55:00 | 小説

皆様、こにゃにゃちは。バカボンのパパの物真似をしてみた鮎の塩焼キングでございます。


三連休の初日から職場に駆り出されて、午前の勤務を終えて実家でのんびりしております。

あー、腰が痛い。


午後から母と兄と今年初のお墓参りに行こうと思っております。実家孝行も楽ではありませんが、頑張ります。


さて、本年最初の辰の日。何のネタにしようかなーと悩んでいたのですが、ハテナの交竜奇譚も第1話が最終盤なので、今まで出てきた「人種」を整理したいと思います。


因みに世界観の根底をなすD&Dの最新版ではこの「人種」という言葉が廃止となりました。なにやら「差別的」であるためだとか。日本人だからなのか、私が疎いからだけなのかよくわかりませんが、「人種」って言葉、マズイですかね?


我々の生きるこの世界で人間を「種別」するのはどうかなと思いますが、D&Dの世界では「人間」と呼ばれる種類が山にようにいるのです。何もゲームの世界に我々のポリコレを持ち込まなくても、というのが私の立場なので、《タツノオトシヨ》の世界では「人種」という言葉を使います。


因みに「人種」を廃止したD&Dは「種」と呼ぶようになりました。…一緒やん、と思います。


さてさて、それでは今まで作品に出てきた「人種」をご紹介します。


その1 ヒューマン

《タツノオトシヨ》中央大陸、通称《坩堝》で最も多くみられるのが「人種」が、この《ヒューマン》です。外見的特徴は地球に住む我々と寸分違いません。作品内では主人公であるテーリ、そしてハーラ、ナーレが《ヒューマン》です。


取り立てて特徴がないのが特徴です。そのかわりインスピレーションと呼ばれる、ヒーローポイントというかラッキーポイントというか、ダイスの目を振り直せる特典を持っております。だから、作中でもピンチを乗り越えられたのかもしれませんね。


ただしテーリたちの場合は「ある特技」を保持しているため、このインスピレーションに頼ることはほとんどありません。今後の冒険の中で本当に追い詰められた時に発動するかもしれません。


その2 ドラゴンボーン

《竜》の血族を自認する竜人間、それが《ドラゴンボーン》です。勘違いされがちですが、《竜》と《ヒューマン》が交わって産まれた存在は《ハーフドラゴン》として、全くの別種です。


はるか昔に《竜》に創られ、独自の進化を果たした生物です。祖先である《竜》の特徴を色濃く受け継ぎ、冒険者としてのレベルが上がることでブレス攻撃の威力が上がったり、エネルギーの翼を生やして飛んだりできます。


「人種」を細分化すると、《クロマティック・ドラゴンボーン》、《メタリック・ドラゴンボーン》、《ジェム・ドラゴンボーン》に分けられ、特殊能力も異なります。特に違うのがブレス攻撃の属性です。詳細は省きますが、火、電撃、毒、酸、冷気、力場、雷鳴、精神、死霊、光輝の10属性のうちのどれか一つを選ぶことになります。


作品内では登場したばかりのチッチが《アメジスト・ドラゴンボーン》です。ブレス攻撃の属性は「力場」です。力場属性は耐性持ちのモンスターが少なく、非常に効果的な打撃となります。チッチ自体は最前線に出て戦うタイプのキャラクターではありませんが…😢


その3 ケンタウロス


半人半馬の「人種」です。日本のゲームではモンスターでの登場が多いかと思います。ギリシア神話では医術を司る英雄などとして登場することもあります。


《タツノオトシヨ》でも理知的、文化的、牧歌的な存在として親しまれています。都市部まで出てくることが少ないので、ある意味レアな存在ですが、好奇の目で見られるほどではありません。


作品内ではマッマが《ケンタウロス》です。突撃攻撃を仕掛けた場合、蹄攻撃を追加できるところが特徴です。因みにその蹄のせいで整地されていない路面の移動に対しては不利を被るところも特徴です。


その4 コボルド

通常のゲームでは序盤の雑魚的で有名ですね!日本では翻訳の誤解からか「犬顔」ないしは「狼顔」として認識されている向きがありますが、本家本元のD&Dや西洋人の感覚では、《ドラゴンボーン》よろしく、こちらも竜人間の括りとなります。


ただしコボルドの場合はかなり原始的な特徴を色濃く残しているところが特筆すべきところでしょう。そのため、竜の叫びに似た雄叫びにより相手を恐怖状態に陥れる特技をもっています。カッコいいですね!


作品内ではヴァッロが《コボルド》です。ヴァッロの顔はめちゃくちゃ愛くるしいですが🤭

ね、可愛いでしょ!


少しネタバレになりますが、随分話が先に進むと脚光を浴びることが増える重要(?)キャラですよ!


その4 オートノーム

手先の器用な《ノーム》によって生み出された人造人間、それがこの《オートノーム》です。人種の坩堝たる《坩堝》においても希少な存在で、大きな都市でやっと見かけられるくらいの存在です。


人工物ではありますが、回復呪文を受け付ける歴とした生命体です!


忠実な従者として製造されるため、任務に忠実で堅物といった性格の者が多いのですが、人間同様、個性豊かで深く付き合うとシュールな面白さに気付けますよ。


作品内ではチッチの従者として既に登場していますが、まだ名前は明かされていません。ネタバレになりますが、彼の名は「ヘロ・ペロピィ」といいます。《オートノーム》は我々の言語感覚からは珍妙に感じられる名付けが多いです。



今回ご紹介した5人種が、ハテナの交竜奇譚の主要メンバーの人種です。《坩堝》と言われるだけに100を超えるD&Dの人種がひしめいているのが、ここ《タツノオトシヨ》ですが、それを表現するのはなかなか難しいです。


モブでちょこちょこと変わった人種を出していこうと思っていますので、そういった「人種」のご紹介もまた別の辰の日にでも!


ではでは三連休の皆様もお仕事中の皆様も、お暇な時は「ハテナの交竜奇譚」でもお読みください。


亡き次男を偲んで書いておりますので、内容は明るく楽しく健全な冒険ものです。これからもよろしくお願いしまーす!1話その1は以下リンクから読めます。