【ジョセフは、失業中の男やもめで飲んだくれ。キレやすいうえに、怒りの感情を抑えらず、酒を飲んでは周囲に因縁をつけて大暴れを繰り返す。自分ではどうにもならない衝動的な怒りと暴力。そんな日々に精神が消耗し、彼はもはや自己崩壊寸前に追い込まれていた。ある日、いつものようにいざこざを起こし、失意のどん底で駆け込んだチャリティ・ショップ。ジョセフは、その店で働く女性ハンナと出会う。明るく聡明な彼女の存在は自暴自棄なジョセフを癒し、やがて心を打ち溶かしていく。しかし、ハンナもまた人知れずある闇を抱えていた。それは、2人の人生に衝撃をもたらす事件へと発展する・・・。
サンダンス映画祭監督賞&審査員特別賞W受賞!主要映画賞25部門以上受賞&ノミネートの圧倒的賞賛!世界中が打ちのめされた、痛々しくも、美しい人間ドラマ。】
静かでしっとりとしたお話?・・・かと思って借りたら、かなりショッキングで深刻な話だった。
怒りはこころの病気です。
突然、怒り狂った人が家にやってきたらどうするだろう。
しばらく、そっとしておいてあげる?そして、甘くてあったかいコーヒーを出してあげる?
「どうしたの?」と話を聞いてあげる?
敬虔なキリスト教徒であるハンナは、ジョセフのために神に祈る。
けれど彼は、
「神なんかに期待しない」「神は親父じゃない」「神は神様気取りだ」
「あんたみたいな連中は偽善者だ」と言う。
ハンナは裕福な地区に住んでいたが、実は夫からのDVに耐え続けていた。
それでも、ハンナとのつながりの中で、次第に落ち着きを取り戻すジョセフ。
反対に、段々とひどくなるDVに耐えられなくなるハンナ。
店に飾っていたキリストの額に物を投げつける場面が印象的。
神は何もしてくれない・・・
なぜ、離婚しないのか。できないのか。
戒律に縛られているから?
暴力を振るった後に泣きながら許しを請う夫に
「許すわ、大丈夫・・・」と言いながらも、心の中に怒りを貯めている。
理性的に冷静に考えてみよう。
どうすることが一番いいのか。
とても不幸な結末ではあるけれど、
二人が対等な立場になったこと、新しいつながりができたことが、
救いといえば救いなのかなあ。
でも、犠牲にしたものはあまりに大きい。
う~ん・・・
みんなの心の中から怒りがなくなりますように・・・
悩み、苦しみがなくなりますように・・・
やさしさでいっぱいになりますように・・・
平和でありますように・・・
星4つ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます