子どものように純真無垢なジェルソミーナ。
亡くなった姉の身代わりとして1万リラで旅芸人ザンパノに売られる。ザンパノの助手?相棒?として、言われるまま、逃げることもできず・・・。
ジェルソミーナの天使のような笑顔。彼女の笑顔に心が軽くなり、彼女の悲しげな表情に胸が痛む。
>「私は何の役にも立たない。私はこの世で何をしたらいい・・・」(ジェルソミーナ)
>「奴(ザンパノ)は犬だ。話しかけたいのに吠えることしか知らない。・・・しかし、お前以外に誰が奴のそばにいられる?」
「この世の中にあるものは、何かの役に立つんだ。例えばこの石だ。こんな小石でも何かの役に立っている。これが無益ならすべて無益だ。空の星だって同じだとおれは思う。お前だって・・・」(綱渡りの男)
暴力的で、すぐキレる。盗みを働き、ついには自分をからかった綱渡りの男を殴り殺してしまうザンパノ。事件を隠蔽し旅を続ける。そして一部始終を見ていておかしくなってしまったジェルソミーナを寒い中置き去りにする。ろくでもない男。でも、彼も彼なりに懸命に生きている、不器用で愚かだけど。寂しくて、弱くて、悲しいただの人間なんだなあ。
修道女にここにいていいと言われ、サーカス団の人に、あんな男とは別れて一緒に行こうと誘われたのに、彼女はザンパノと一緒にいることを選ぶ。石ころでも一緒にいてあげようと。なのに・・・。
ザンパノは、バカだ・・・。
人間というのは、本当に悲しいものです。
人間は愚かな生き物なのです。(賢くなりたいね・・・)
名作です。 (1954年イタリア映画)
星5つ
銅メダルを獲得した時ではないかと思います。
映画は見たことはないのですが概要はなんとなく知っていました。
切ないですね。こういうのダメなんです。見られません。
映画はアドベンチャー専門なんです。
名作だというので見てみました。切ないです。私もバッドエンドは苦手ですが、見てよかったと思える作品でした。
学びがありました。
随分昔の映画です^^
したっけ。
残念な人の役をよく演じられてました。
昭和29年白黒です。クロサワ作品とか東京物語(だったっけ)など古い映画もいいですね。