【巨匠・黒澤明の記念すべき監督デビュー作。明治15年、柔道家・矢野正五郎の人徳に打たれた姿三四郎は、門下生として修道館に入門。師の言葉の真意を理解し、柔道家として成長していく彼の下に、他流派の猛者たちが次々と戦いを挑んでくる。】
ウチダ先生の本に、スピルバーグ監督が黒澤監督を尊敬していて「スターウォーズ」の元ネタになった、
とあったので、観てみました。
昭和18年制作、戦時中に大きくカットされたのは惜しいけれど、それでも面白かった。
柔道 vs 柔術
暴れん坊で強情な姿三四郎は、師に叱られ池に飛び込む。そこで、汚れた池の中できれいに咲く蓮の花を見て改心する。
試合相手の娘が父のために無心に祈る姿。己を捨てて祈る美しい姿を見て、自分は勝てる気がしないと悩む。それを和尚に「お前も娘のように無心になれ」と叱責され、目を覚ます。
娘の心に応えようと、何度投げられても起き上がる対戦相手。
しかし、三四郎に負けて体はボロボロになってしまう。けれど、「ありがとう、ありがとう」と礼を言う。
「投げられて気持ちがよかった」と。そして、仲良くなる。
なんで「命をかけて」まで戦うのかが、どうも私には分からんのだけど、
柔道も人の道、ということなのでしょう。自分との闘いなのでしょうね。
三四郎青年が純粋で、爽やかないい作品でした。
星4つ
柔道も、剣道も、合気道も、道とつくものは結局「人の道」ですからね。
我をなくし、無心になって対峙する。
欲を出したり、短絡的になったりしてはいけませんね。
「人の道」にはずれることは、武道とはいえませんからね。
古い映画から学ぶものは多いです。
黒澤監督の「姿三四郎」は有名ですよね!
子どもの頃、NHKで放送されたのを少し視たかもしれません。昔は柔道に憧れたこともありました。若気の至りです。
柔道自体はともかく、柔道連盟の役員達や監督、コーチ達の行動がとてもスポーツマンとは思えない程です。
女子選手はいじめるは、欲が突っ張っていて正義感ない連中ばかりでがっかりしました。
金メダルをとった人間の暴行事件は最低です。
とても嘉納治五郎先生の意志にそっていません!
がっかりです。