『バッハ幻の結婚カンタータ』というCDを見つけました(MAINICHI CLASSICS:MNCL104)。
この曲はカンタータ第216番《満たされたプライセの町よ》で、280年振りに復元初演されたものです。解説者の磯山雅氏によると、1728年2月5日、聖トーマス教会脇のワイン酒場で行われた結婚式のために書かれた曲です。2004年にピアニストである原智恵子さんの遺品から発見されたそうですが、総譜ではなく、ソプラノとアルトのオリジナル・パート譜のみで、器楽パートはありませんでした。ジョシュア・リフキン氏がこの曲を復元しています。
全体的に明るく、喜びに満ちた曲です。バッハとしては復元された器楽パートがやや深みに欠けるかな~っという気がしなくはないですが、復元世界初演ということでワクワクして聞き入りました。