今日も寒い一日でした。家に帰って暖房してホットしています。
3台のチェンバロのための協奏曲(第1番と第2番の2曲あります)はバッハの器楽曲の中で最も好きな曲の1つです。バッハの熟練した作曲技術が凝集した傑作と思います。もう30年位聞き続けていますが、何回聞いても飽きません。バッハのチェンバロ協奏曲はほとんどが自作のバイオリン協奏曲を編曲したものとされています。このCD「J.S.バッハ・チェンバロ協奏曲第2集」(NAXOS 8.554605)は1995-1999年に録音されたものですが、第2番をバイオリンで復元したものが収録されているのが聞き所と思います。バイオリンで復元された曲は、“あ~、オリジナルはこんな風だったんだな~”、と感慨深く、興味を持って聞けます。オリジナルはケーテン時代に作曲されたのでしょうか(調べていないのでわかりません....)。でも、やはりチェンバロの方が、きらびやかで花があるように感じます。
第1番の方は、他の録音よりテンポが速く、一気に聞け、爽快感がありますが、第2楽章のAlla Sicilianoがやや情緒に欠けるように思います。バッハの器楽曲の緩徐楽章はどれも美しい旋律ですが、特にこの3台のチェンバロのための協奏曲第1番の第2楽章は最もお気に入りで、疲れたときに時々聞いてリフレッシュしています。