昨日はロッテ-西武戦をテレビ観戦。結果はロッテが何とか逃げ切り、ファンとしては取り敢えずホッ。
で、今日のお気に入りプレイ
7回にロッテ西岡が盗塁、西武片岡がタッチするが間一髪セーフ。が、勢い余って西岡は二塁の向こうへ倒れ込む。ベースから離れないよう必死に足をピ~ンと伸ばしてうつ伏せになっていた。片岡はセーフの判定にちょっと残念そうだったが、そのあとボールを素手に持ち替えて、塁に何とか足をくっつけて倒れたままの西岡の靴裏に、コンコンコン。
これが「カワイー」というヤツなんでしょうか。
片岡選手については、去年盗塁王を獲った急成長株、というくらいの認識しかなかったが、こんな仕草を見ると、ちょっとお茶目、なんだろうかと興味が涌いた。
調べたら、片岡易之(本名片岡保幸)選手、かなりひょうきん(この言葉はまだ死語ではない?)で、かぶり物をしてお立ち台に立ったりする方なのだとか。でもそれはファンサービスに徹しているからであって、実はシャイだという意見もあるらしい。
以前、シナリオの書き方教室に通っていたとき、こんな話を聞いた覚えがある。
例えばある男を好きな女がいたとする。その女が「彼のことが好き」とナレーションすれば観客にわからせるのは簡単。でも、セリフなんか一言も言わずに、彼にもらった一輪の花を枯れないように大事に冷蔵庫に入れて毎日見つめる、というシーンにする。見ている側に「この女はあの男が好きなのだ」と強く印象づけるのは、後者。
……というような話だったと思う。
野球の試合では選手にセリフはない。それでも私達は一喜一憂する。そこにある選手の思いが、一つ一つのプレイからちゃんと伝わってくるから(時にこちらの妄想も含まれているかも知れないが)。
片岡の、コンコンコン。=「西岡くんも足速いなァ、チクショウ」って感じでしょうか。