あり得ない。いや、野球にはあるのだ。こういう、大どんでん返しが。
昨日のソフトバンク戦。9回表裏を残してロッテは6-2と負けていた。もしかしたら、はあるかもしれないが、それほど確率は高くない。もうほとんど終わった、と思って見ていた。
それが、代打橋本が、同点満塁ホームラン。
野球は本来、こういう一発逆転があるから面白いとわかっていたはず。なのに、最近あきらめが早くて、もうダメだろうとテレビを消してしまうことも多い。期待しても反撃及ばずで終わってしまうということもざらだからだ。
胸がスッとした。途中で消してしまわなくてよかった。
思えば野球に本当にはまったのも、大昔、ジャイアンツの原監督がまだ現役だった頃に、こんな起死回生のホームランを打ったのを見てからだった。
純粋だったその頃。それを見てびっくりするやら嬉しいやらで、思わず涙がぽろりとこぼれた。これが嬉し涙か~、と驚いたものだったが。
期待してダメだとガッカリするけど、でもダメばっかりじゃないってこと、野球でなくてもあるよなぁ。ダメの確率が高ければ高いほど喜びもひとしお…そんな感覚を思い起こさせてくれた一打だった。