ピッチャーがボールを投げる前、滑りどめの為に手に粉をはたく。あの袋がロージンバッグ。
あれを見ていると、一度にできない二つのことってあるよなあと思ったりするのだ。
ロージンバッグは投球するときはマウンドに置く。手に粉をはたくときにはボールはグラブの中。同じ手に、ロージンバッグとボールの両方は持てないなあ、と。
だからロージンバッグを握ったままじゃ、試合はできない。
何かを踏み出すときに、他の何か別のことで手を塞いじゃって進めなかったこと、よくあった気がする。例えば新しい人間関係に入っていくのが怖くて、何か仕事を入れては先延ばしにしてしまったとか。テストがもうすぐなのに、普段はしない部屋の掃除を始めてしまったとか。
そんな風に感じたことをシナリオにした「ロージンバッグを置いて」はこちら。(注:ケータイでは重たいと思うので、できればパソコンでどうぞ)