アラン・カートライト Alan George Cartwright
【パート】
ベース・ギター、コントラバス、ヴォーカル
【生没年月日】
1945年10月10日~2021年3月4日(75歳没)
【出身地】
イングランド ロンドン
【経 歴】
フレディー・マック・サウンド/Freddie Mack Sound
スウィートウォーター・キャナル/Sweetwater Canal(1969)
エヴリ・ウィッチ・ウェイ/Every Which Way(1970~1971)
プロコル・ハルム(1971~1976, 1977)
アラン・カートライトはロンドン北部で生まれた。
1960年代中頃、元ライトヘヴィー級世界3位のボクサーでシンガーのフレディ・マックのバンド「ザ・マック・サウンド」(のち「フレディー・マック・サウンド」に改名)にベーシストとして加入する。このバンドのドラマーは、のちにプロコル・ハルムで一緒にプレイすることになるB.J.ウィルソン(drums)であった。
1969年、ブルースやジャズを演奏するバンド「スィートウォーター・キャナル」に加わる。メンバーはカートライトのほか、アリキ・アシュマン(vocal)、ロイ・デイヴィーズ(keyboard)、トニー・ナイト(drums)、フレッド・ダルバート(guitar)、フィル・ケンジー(alto sax)、デイヴ・コックスヒル(alto sax)、ジェフ・ドリスコール(trumpet)、パット・ヒッグス(tuba)、レイ・ドラパー(valve trombone)の計10人であった。バンドはロニー・スコッツ・クラブなどで演奏活動を行った。
1970年には、元ナイスのブライアン・デヴィソン(drums)、グラハム・ベル(vocal)、ジョン・ヘドリー(guitar)、ジェフリー・ピーチ(sax, flute)とともにジャズ・ロック・グループ「エヴリ・ウィッチ・ウェイ」を結成したが、アルバムを1枚発表しただけで、1971年春に解散。
1971年8月、プロコル・ハルムに加入。カートライトが加入したことによって、それまでオルガンとベースを兼ねていたクリス・コッピングはオルガンに専念できるようになった。
プロコル・ハルムには約5年間在籍。その間名作と名高い『グランド・ホテル』を含む3枚のスタジオ・アルバムと1枚のライヴ・アルバムの制作に参加した。
1976年、プロコル・ハルムはアルバム『輪廻』を制作するため再結成したが、ゲイリー・ブルッカーはベーシストにクリス・コッピングを指名、オルガンにピート・ソリーを迎えた。このメンバー・チェンジにより、カートライトは1976年6月に脱退した。
1977年、アルバム『輪廻』のリリース・ツアーが行われたが、ツアー終了後の5月にブルッカーを除く全員が脱退したため、ブルッカーは解散を表明した。
1977年10月、プロコル・ハルムは最後の公演を行ったが、カートライトはこの時バンドに復帰した。その後カートライトは音楽業界から離れ、長年にわたってバーを経営した。
1997年頃になってカートライトとゲイリー・ブルッカーは連絡を取り合うようになり、カートライトは同年のプロコル・ハルム30周年記念コンサートにも参加している。
カートライトは2020年に胃がんと診断され、2021年3月4日に75歳で死去した。
【ディスコグラフィ】(☆=ライヴ・アルバム ★=コンピレーションアルバム)
<エヴリ・ウィッチ・ウェイ>
1970年 エヴリ・ウィッチ・ウェイ/Brian Davison's Every Which Way
<プロコル・ハルム>
1972年 プロコル・ハルム・ライヴ~イン・コンサート・ウィズ・ザ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ
/Live In Concert with The Edmonton Symphony Orchestra(UK48位, US5位)
1973年 グランド・ホテル/Grand Hotel(US21位)
1974年 異国の鳥と果物/Exotic Birds And Fruit(US86位)
1975年 プロコルズ・ナインス/Procol’s Ninth(UK41位, US52位)