♪宝物の箱♪

誰にも目に見えるもの、そして見えない大切な宝物ありますよね。
そんな【宝物】について思ったことを綴ってみました。

『怖かったな~』

2007-08-18 13:53:30 | ささやき

私は、息子が小2に上がる春よりパート勤めを始めた。
勤め先は、近所に新設された大きな総合病院。
勤務時間am9:00~pm3:00 で数分の場所。

毎朝で通勤していると、
いつの日からか道の路肩に止まっているに気付く。
最初は「よく見かける車だな」くらいだった。
しかし、いつの頃からか…
低速で走り去り、路肩に止まり、私がで追い抜くと
低速で私を追い抜きまた止まるようになった。
気持ち悪くなり、通勤の道を変えることにした。
しかし、いくら変えても同じこと。薄気味悪くなってきた。
主人に相談すると「じゃ、時間がある時は通勤時間に通ってみるよ」
主人が、来てくれるときは現われない。
ある時は、病院の駐輪場4棟を低速で1棟ごと確認しているを見た。
を出てすぐの道でも見た。
まだ、「ストーカー」という言葉も巷で聞かなかった頃。
のナンバーは把握していたので主人には
「私に何かあったらナンバー○○○○の車を警察に言ってね」
とそこまで私は病んでいた。

ある日、この10月から民間になる関連の〒のマークの付いている会社の
駐車場でナンバー○○○○のが止まっているのを発見した。
早々主人に伝えると
「そこの会社に知り合いがいるからそれとなく聞いてみるよ」
で、分かった事は、奥さんと二人の娘さんがいて
県内のある町にマイホームを建てて住んでいるという事。
もちろん、名前も分かった。

そのうち、病院も辞めて数ヵ月後、とある保険代理店に勤め始めた。
しかし、そこへの通勤時もは姿を現した。
止まっているのを見つけ、別の道に変えた時は
次の日、前日変えた道に止まっていた。
本当にまいってしまいそうだった。

一番驚いたのは、保険代理店の前ですれ違った時だった。
代理店の社員の人に話すと
「あの車、近頃よく見掛けていたわよ」
……ぞっとした。

それから、保険代理店を辞めてしばらくして転勤したと聞いた。
転勤先でも同じ事しているのだろうかと思った。と同時にホッとした。

よくよく考えてみると…
に乗っている時、道を渡ったりする時にチョッと待ってくれたりする車に
満面の笑みで、「ありがとうございます」の意味を込めて
チョコンと頭をさげていた。
もしかして、それがいけなかったのかな~~
と思い、それからは、感謝はしているが、チョコンと頭を下げるだけに変えた。

あの頃の数年間、大袈裟かもしれないが本当に怖い思いをした。
その内に「ストーカー」という言葉も聞かれ始めた頃。
今は、こうして振り返られるくらいになった。

一体、その人は、何を思って行動していたんだろうと思う。
あんなに怖い思いをさせて、本人はどう感じていたんだろう。